
研究室
Laboratory読者参加型共同研究「日本、中国と韓国、何がどう違う?」
姜 英敏(中国:教育学)
呉 宣児(韓国:心理学)
このコーナーの紹介
このコーナーの特色は、これを読んでくださる読者の皆さんにも参加していただいて、日本と中国、韓国、一体何が違い、何が共通しているのか、私たち研究者と一緒に調査し、考えながら進める「読者参加型共同研究」という新しい試みにあります。
私たち、姜英敏(中国:教育学)と山本登志哉(日本:心理学)はこれまで国や年齢を異にする多くの友人たちと共に、日本・中国・韓国を中心に、主に東アジアの国々で、互いの国の子育てや教育がどんな特徴があるのか、人々の考え方がどんな風に違っていて、それが子育てや教育とどういう関係をもっているのかについて、様々な角度から研究を進めてきました。また学生同士で相互に意見を交換し、議論するような試みもしてきました。学生は、思いもよらないところで考え方が大きく違っていたり、逆に意外なところで共通していたり、といったことを発見し、とても面白い試みになりました。
そこで、今回このコーナーで読者の皆さんと一緒に「共同研究」をやってみたいと思います。各回の問題を読んで、あなたはどう思うか、考えてみてください。よろしければ考えたことをコメントしてみてください。次に、中国(または韓国)や日本の学生たちがその問題にどう答えたか、結果を見て、それについてよろしければ感想をコメントしてください。
寄せられた感想や疑問などを私たちが読ませていただいて、そこから見えてきた新しい疑問をもとに、また、日本や中国の学生(できればお母さんや一般の方にも)に簡単な調査をしてみたいと思います。その結果が次回の「1.」になって、このプロセスが繰り返されます。
こんな風にして、読者の皆さんがお互いに自分自身や相手について疑問に思うことを出し合い、それらから次のテーマを考えて実際に私たちが調べてみて理解を深めてみる、このプロセスを繰り返してみたいと思います。
第1回「友だち関係で普通のこと、おかしなこと」
①質問フォームと、中国・韓国の大学生の回答
②日本・中国・韓国の大学生の回答とwebアンケートの回答、コメントの紹介
③結果についての考察-はじめに(山本 登志哉)
④結果についての考察-第一回中日韓調査結果について(姜 英敏)
⑤結果についての考察-姜さんの議論から考えたこと(山本 登志哉)
⑥結果についての考察-姜 英敏からの応答(姜 英敏)
第2回「生徒のほめ方」
①質問フォームと、日本・中国の大学生の回答
②webアンケートの回答、コメントの紹介
③結果についての考察-第二回日中調査結果についての考察(姜 英敏)
④結果についての考察-第二回日中調査結果についての考察(山本 登志哉)
第3回「おもちゃの使い合い」
①質問フォームと、日本・中国の大学生の回答
②「おもちゃの使い合い」自由記述について(山本 登志哉)
③「おもちゃの使い合い」自由記述について(姜 英敏)
④「おもちゃの使い合い」 討論 (1) (山本 登志哉)
⑤「おもちゃの使い合い」 討論 (2) (姜 英敏)
⑥「おもちゃの使い合い」 討論 (3) (山本 登志哉)
⑦2歳で見られる所有感覚の違い(山本 登志哉)
第4回「困っているときにどうする?」
①質問フォームと、日本・中国の大学生の回答
②結果についての考察:日本人と韓国人が考える(山本 登志哉、呉 宣児)
③韓国の大学生・保育士の回答:韓国の人の意見も聞いてみる(山本 登志哉、呉 宣児)
④多様性を抱えた文化差(山本 登志哉、呉 宣児)
第5回「親友とは?」
①日本・韓国の大学生の回答と結果についての考察(山本 登志哉、呉 宣児)
②結果についての考察:日・中・韓、3つの視点から(山本 登志哉、姜 英敏、呉 宣児)
第6回「文化の違いを考えるとはどういうことなのか?」
①「異文化理解」についての考え方(山本 登志哉)
②所有の違いから文化差を考える視点(山本 登志哉)
③自己主張に関する私の体験エピソード(山本 登志哉)
④文化が立ち現われることと「原因帰属」(山本 登志哉)
⑤帰属先として現れる文化(山本 登志哉)
⑥境目が見えない文化集団(山本 登志哉)
⑦常識から立ち上がる「文化」(山本 登志哉)
⑧つながりとして見えてくる文化集団(山本 登志哉)
⑨あいまいな文化が固定的な物のように見える仕組み(山本 登志哉)
⑩この連載が目指していること(山本 登志哉)
第7回
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