◆CRN設立理念
世界の子どもを取り巻く諸問題を解決するためには、従来の学問分野を越えて学際的な研究体制が必要ではないか、という問題意識から出発したのがCRNです。
そのベースには、CRNの設立者であり、現在は名誉所長を務めている小林登が提唱している、子どもの「成育」-子どもは生物学的存在として生まれ、社会的存在として育つ。「育つ力」をもった子どもは親・家庭・学校のそして社会の「育てる力」との相互作用によって体を成長させ、心を発達させる。この「育つ力」と「育てる力」のふたつをお互いに関連づけ、成長・発達と育児・保育・教育を統合した概念を「成育」と呼ぶ-をいかに支援していくかという考え方があります。
この発想にもとづき、学際的研究を推進しようとしていたところへ、折しも、インターネットが急速に普及しはじめました。世界的規模で「子ども研究」を進めてゆくのであればインターネットは極めて有効な手段です。このような経緯で、CRNが今日のような姿をとることになったのです。
このネットワークを利用し、世界の研究施設や研究者と交流を行い、子どもをめぐるさまざまな問題の解決に取り組んでいくことがCRNの目的であり、使命です。
ここに集められた知見や問題解決のための知恵が21世紀を生きる世界の子どもたちの未来に大きな意義をもつよう、これから幅広い活動を展開していきます。そして、このネットを通して、みなさんとともに子どもたちの未来に貢献していきたいと思います。
どうか、末永くご支援ください。
◆子ども学とは?
世界の子どもを取り巻く諸問題を解決するためには、従来の学問分野を越えて学際的な研究体制が必要ではないか―このような問題意識から、小林登名誉所長は「子ども学(Child Science)」の考え方を提唱しました。
子どもは生物学的存在として生まれ、社会的存在として育ちます。「育つ力」をもった子どもは親・家庭・学校、そして社会の「育てる力」との相互作用によって体を成長させ、心を発達させます。この「成育」の営みを支援していくのが「子ども学」のミッションです。
「子ども学」は、自然科学・社会科学・人文科学の知見を総合した「人間科学」であり、様々な領域の専門家の対話を促します。
◆CRNの所在地
〒206-0033 東京都多摩市落合1-34
ベネッセ教育総合研究所 内 地図はこちら
◆CRNの組織
所長 | 榊原 洋一 (お茶の水女子大学名誉教授、ベネッセ教育総合研究所常任顧問) |
名誉所長 | 小林 登 (東京大学名誉教授、国立小児病院名誉院長) |
特別顧問 | 石井 威望 (東京大学名誉教授) |
研究員 | 佐藤 昭宏(ベネッセ教育総合研究所学習科学研究室室長) |
木村 治生 (ベネッセ教育総合研究所主席研究員) | |
森永 純子(ベネッセ教育総合研究所主任研究員) | |
劉 愛萍 (ベネッセ教育総合研究所主任研究員) | |
小川 淳子 (ベネッセ教育総合研究所研究員) | |
野﨑 友花(ベネッセ教育総合研究所研究員) | |
持田 聖子 (ベネッセ教育総合研究所主任研究員) | |
編集スタッフ | 志水 まどか |
大森 英恵 | |
姜 娜 | |
王 珏 (東京大学教育心理学コース修士課程) | |
後援 | ベネッセ教育総合研究所 |
*CRNの運営は多数のスタッフによって支えられています。
アドバイザリー・ボード・メンバー一覧