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ポスター発表:保育の質を高めるためのツールとしてのECECマトリクス ~保育・幼児教育の無償化国際比較を例に~(OMEP第74回世界総会・大会)

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幼児教育と保育(Early Childhood Education and Care、以下ECEC と略記)における関心の高い課題の一つは、「保育の質」である。その一つの側面が、親の経済的な負担ということである。

日本では2019 年10 月1日より、3歳から就学までの「幼児教育・保育の無償化」が施行された。そこでいくつかの課題が浮き彫りになった。世界の多くの国がこの年齢のECECが無償化されている、あるいは無償化しようとしている。そこで、各国の比較から問題点を明らかにしたい。

我々は、保育の質を検討するためのツールとして、10か国、11 地域(日本・中国〈上海市〉・インドシア・韓国・ニュージーランド・イタリア〈ピストイア市、レッジョ・エミリア市〉・イングランド・オランダ・スウェーデン・フランス)を選定し、それらの国・地方レベルの保育の理念と政策、現場の課題やニーズ、保育者の意識・育成、子どもの成長発達、子どもの評価などの視点で、各国・地域の保育の実情が比較できるように、それぞれの特徴を抽出し書き出したマトリクスを作成した。この資料は、それぞれの国や地域に精通する専門家集団によって執筆され、CRNでまとめ、作成した。

本発表では「世界の幼児教育・保育の無償化」問題に関して、この資料をツールとして活用し、比較検討を試みる。


※このポスターは、2022年7月12~15日にギリシャ・アテネで開催されたOMEP第74回世界総会・大会(2022年)で発表されました。

筆者プロフィール
aiping_liu.jpg劉 愛萍(CRN主任研究員)

CRN主任研究員、ベネッセ教育総合研究所主任研究員、日本子ども学会常任理事、おもちゃコンサルタント。
1996年に(株)ベネッセコーポレーションに入社。語学事業の立ち上げ、教材編集、マーケティング等を経て、教育研究部門に。2003年よりChild Research Netに所属。
これまで関わった主な研究、発刊物は以下の通りです。
『「子ども学」から見た少子化社会~東アジアの子どもたち』(2006年)、『遊びのレシピ集(DVD)』(2011年)、『東アジア子ども学交流プログラム』(2007年~2014年)、『ECEC(Early Childhood Education and Care)研究』(2013年~2015年)、『CRNアジア子ども学研究ネットワーク』(2016年度~現在)、『国際視野下の学前教育』(華東師範大学、2007年、p262-277、翻訳)、など。
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