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ポスター発表:子どもの問題にかかわる学際的な議論をファシリテートするハブとしてのチャイルド・リサーチ・ネットの貢献(第15回子ども学会議)

劉 愛萍(CRN主任研究員)

2018年12月 7日掲載

要旨:

チャイルド・リサーチ・ネット(CRN)は、学際的な「子ども学」の理念にもとづき、世界の子どもを取り巻く諸問題を解決するために1996年に日本で設立された、「インターネット上」の子ども学研究所である。CRNウェブサイトは日英中3言語があり、医学、脳科学、子育て、保育、教育、発達心理学から社会学にいたるまで、子どもの生物学的な側面と社会的側面から、多岐に渡る研究知見を収集し、発信している。また、ウェブ上での活動と併せて、国際会議やシンポジウム等のface to faceの活動も行っている。このような活動を通して、CRNは子どもにかかわる研究者や実践者の幅広いネットワークのハブとしても機能している。
CRNがいままでに取り組んできたテーマは、ECEC、プレイフル、遊び、メディア、発達障害、社会情動的スキル、脳科学、心のケア、権利、いじめなど多岐にわたる。本ポスターでは、CRNの活動から以下の二つの研究事例を取り上げ、そこから得られた知見について報告する。
1つはECEC(Early Childhood Education and Care)である。いま世界の保育・幼児教育における関心の高い課題は、「持続可能な幼児教育」「教育の質」そして「遊び」である。CRNは各国の保育の状況を俯瞰できるようなツール『各国・地域のECECマトリクス図』を開発するとともに、保育者、保護者、研究者が一堂に会する研究会を5回開催し、その成果を『ECEC研究報告書』にまとめた。
もう1つはプレイフル・ラーニング(Playful Learning)である。主体的に何かに取り組んでいるとき、子どもは、心のプログラムと体のプログラムをフルに稼働させている。学びのメカニズムもそれと同様である。夢中で取り組むための環境や人とのかかわり方に着目し、様々な分野の研究者と共に、その研究と実践を行った。
異なる分野の研究者による学際的な研究や、それらの研究知見を踏まえた実践者や保護者参加型の議論のプラットフォームをつくることが、子どもを取り巻く今日的な課題解決に寄与できると思われる。
ポスターはこちら
子どもの問題にかかわる学際的な議論をファシリテートするハブとしてのチャイルド・リサーチ・ネットの貢献

※このポスターは、第15回子ども学会議(日本子ども学会学術集会)で発表されました。

筆者プロフィール

aiping_liu.jpg劉 愛萍(CRN主任研究員)

CRN主任研究員、ベネッセ教育総合研究所主任研究員、日本子ども学会常任理事、おもちゃコンサルタント。
1996年に(株)ベネッセコーポレーションに入社。語学事業の立ち上げ、教材編集、マーケティング等を経て、教育研究部門に。2003年よりChild Research Netに所属。
これまで関わった主な研究、発刊物は以下の通りです。
『「子ども学」から見た少子化社会~東アジアの子どもたち』(2006年)、『遊びのレシピ集(DVD)』(2011年)、『東アジア子ども学交流プログラム』(2007年~2014年)、『ECEC(Early Childhood Education and Care)研究』(2013年~2015年)、『CRNアジア子ども学研究ネットワーク』(2016年度~現在)、『国際視野下の学前教育』(華東師範大学、2007年、p262-277、翻訳)、など。
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