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アクションカードを導入した救急救命―組織的に動ける危機管理体制づくり

要旨:

私たちは、救命処置の際の連携強化を図るために、そのときにすべき行動をカードにした「アクションカード」を作成しました。本稿では、アクションカードを利用した救命手当てと危機管理体制づくりの取り組みについて紹介します。
危機管理マニュアルは役立っていますか?

学校保健安全法の策定を受けて、学校における幼児児童生徒の保健管理の強化がなされるとともに、児童生徒等が被害者となる事件・事故・災害等が全国的に多発していることから、幼児児童生徒の安全確保が、いっそう求められるようになってきました。

各園・学校においては、安全指導や安全点検等を示した総合的な学校安全計画の策定、危機等発生時対処マニュアルの作成、危機管理研修(救命講習)の実施など、学校安全体制の充実や強化が行なわれていることと思います。

しかし、有事の際に、既存の安全計画および危機管理マニュアル・危機管理研修があまり役に立たず、スムーズに対応できなかったという経験がある方はいないでしょうか?

具体的には、以下のような課題があると思われます。

アクションカード導入前の課題

  • 危機管理マニュアルはあるが、実際、誰が何をすればいいのか分かりにくい。
  • 教職員は毎年救命講習を受けるので、心肺蘇生やAEDの使用など、それぞれを断片的にこなすことはできるが、全体の流れを把握できている人は少ない。
  • やるべきことに漏れがあったり、反対に重複したりしてしまう。
  • 救命処置を行っている養護教諭がその手をとめて、全体への指示(救急車の手配や保護者連絡など)を出さなければならない。
  • 救命講習がマンネリ化しているので、もっと現実的で、職員の意識が高まる研修にしたい。
・・・こういった私たちの「困っていること」を解決し、危機管理体制を整備すれば、組織的に動けるようになり、幼児児童生徒などの命を確実に守ることができると考えました。


全文を読む

前編 (pdf)
後編 (pdf)


この記事は、『健』2014年4月号 40-43頁、5月号 38-41頁「アクションカードを導入した救急救命―組織的に動ける危機管理体制づくり」を転載したものです。
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