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研究室
Laboratoryポスター発表:幼児教育における防災・減災活動-台湾の経験-(CRNアジア子ども学研究ネットワーク第2回国際会議)
要旨:
台湾は地理的に地震や台風の影響を強く受ける地域に位置、近年の気候変動の影響で、風水害や土石流災害などの潜在的リスクがさらに高まっている。少子化が進む台湾では幼児教育と保育の質が強調される一方、子どもの安全の確保、さらに就学前の段階から災害に関する知識習得や災害回避のスキル育成が重要な課題となっている。教育主管機関である教育部が主導して、幼児園の防災教育が推進されている。2010年に絵本とデジタル防災教材の出版、2016・17年 度には全国で防災教育実験を24のモデル幼児園で試行、また地方政府による防災学習モデル、教材、教案および教具の開発が進められている。本パネルでは政府が主導してきた幼児園防災教育活動の成果を2016年度・2017年度の「幼児園防災モデル園試行プロジェクト」を取り上げ考察する。
筆者プロフィール
翁 麗芳教育学博士。国立台北教育大学幼児と家庭教育学学科教授。教育の仕事に15年従事し、台北で就学前の教員養成に携わりながら、幼児園評価、養成プログラム評価のため、毎月一回台湾全島および離島へ出向き、現場指導を行う。台湾の早期教育過熱現象を、親・教育者・行政の三つの角度から観察、グローバル時代における子どもの教育とケア政策のあり方を研究テーマとする。
主要著書:『子育て支援の潮流と課題』(共著)ぎょうせい2008、『世界の幼児教育・保育改革と学力』(共著)明石書店 2008、『アジアの就学前教育』・『多文化に生きる子どもたち』ともに明石書店、2006 ほか
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