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ティーンズ・ネット再開からの半年を振り返って

河村智洋 (CRN外部研究員)

2004年3月26日掲載

要旨:

ティーンズ・ネットを再開して半年が経ち、コミュニティサイトを作ることの難しさを痛感している。システム的には、掲示板や画像をアップできる機能、その他のコミュニケーション系のシステムを埋め込むことで、それっぽいことはできるのだが、実際に、そういう場を作るだけで中高校生が集まってくるというわけでもないことがわかった。また、ティーンズ・ネットを小中高校生に宣伝する媒体があまりない事実もわかった。もともとお金をあまり落とさない若年層への接触の方法はあまり確立されていないのかもしれない。
■はじめに

ティーンズ・ネットを再開して半年が経ち、コミュニティサイトを作ることの難しさを痛感している。システム的には、掲示板や画像をアップできる機能、その他のコミュニケーション系のシステムを埋め込むことで、それっぽいことはできるのだが、実際に、そういう場を作るだけで中高校生が集まってくるというわけでもないことがわかった。また、ティーンズ・ネットを小中高校生に宣伝する媒体があまりない事実もわかった。もともとお金をあまり落とさない若年層への接触の方法はあまり確立されていないのかもしれない。


■フォーラム「大人と話そう」

2003年夏休みを狙って実施したフォーラム「大人と話そう」は、大人が集まるCRNサイトと子どもが集まるティーンズ・ネットとの連動企画であった。発言(書き込み)数は、大人、子ども共に数件レベルであり、思ったような結果は得られなかった。その背景としては、まずサイトの認知度が高くないこと、そして、中高生にとってこのような場を使わなくても、他の出会い系やコミュニケーションサイトなどで、あるいは自分自身のホームページを使って、もっと気軽に大人と話をできるというのも事実もあるだろう。

実際、最近の出会い系サイトやコミュニケーションサイトに行ってみると、大人と子どもの境界はインターネットの中ではなくなりつつあるようだ。大人も子どもも同様に、同じ土俵の上でインターネット上のコミュニケーションを楽しんでいるように見える。

いっぽうで、ティーンズ・ネットが掲げた大人とまじめに話をする場、特に教育関係の人が答えてくれる場というのは、他のサイトにはないものである。広く認知されるまでにはかなり時間がかかると思われ、たとえ書き込みが少なくても気長に続けて行くべきであろう。

なお、書き込みが少なかった原因の一つとして登録制(メンバー制)があげられる。中高生にとっては、登録をするメリットが感じられず、使い勝手が悪いと不評であった。


■インターネット上の子どもたちを追う

次に行う施策として、インターネット上の小学生、中学生、高校生の様子を観察することを考えている。もともとティーンズ・ネットは、そこに子どもたちのコミュニティを作って、それを観察しようというテーマから始まった。しかし、すでに大きなコミュニティサイトがあり、そこに集まっている子どもたちを呼び込んで大々的に盛り上がるサイトを作れるだろうか。いや作る必要があるのだろうか。むしろ、既存のそのような場で、子どもたちがどのような活動をしているのかを観察し、実際にそのコミュニケーションの中に参加し、分析していくような、いわゆるフィールドワークと呼ばれる研究手法のインターネット版に取り組むことを考えた。

それと同時に、ティーンズ・ネットは、デザイン面でいまの子どもたちの感性にあうものに変更し、コミュニティサイトとしての体裁を整えつつ、運営を続けていくことにする。サイト運営のなかの重要な要素の一つとして、長く続けていることがある。また、前述のような子どもとのコミュニケーションをとる際のこちら側の母体としてティーンズ・ネットは有益であろう。

なお、登録制の問題については、セキュリティや個人情報の問題から続けていく必要があり、それに関しては、マイナス要因になろうとも今後も続けていく必要があると考える。

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