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【双子のいる生活】 第12回 双子と暮らす(3)~家の中の安全対策~

要旨:

ハイハイや伝い歩きを始めると、赤ちゃんは思いがけない速さで家の中を移動し、興味のあるものは何にでも手を伸ばし、口に入れてしまう。双子の場合、それぞれ別の方向に進み始めたら、ママ・パパが目を離さないように見守るのは非常に困難。家の中の安全対策は、こと双子のいる家庭に関しては、しっかり取り組むことをお勧めする。今回は、家で実際に行った安全対策について、安全ゲートの使用など具体的に紹介する。

ずりばい、はいはい、伝い歩きを始めると、思いがけない速さで、赤ちゃんは家の中を移動し、興味のあるものは何にでも手を伸ばし、口に入れます。立つことができても、まだまだバランスを取るのは下手で、すぐに尻もちをつきます。双子がそれぞれ別の方向に進み始めたら、ママ・パパは目を離さないように見守るのは不可能です。家の中の安全対策は、こと双子のいる家庭に関しては、しっかり取り組むことをお勧めします。


我が家で取り組んだこと:
1. 台所・階段の上には専用の安全ゲートをつけ、立ち入らないようにしました。赤ちゃんの力・勢いは強く、安全ゲートはしっかりと取りつけられる物を選んでください(赤ちゃんの力で倒れます)。安全ゲートは開閉式の扉がついているものと、大人がまたぐものとありますが、台所など頻繁に出入りするところのゲートは、扉開閉式がいいと思います。その扉も、手前・奥と両方向に開き、子どもが寝ている時は扉を開けた状態でとまる仕様になっているものを選ぶと便利です。

report_09_17_1.jpg台所の出入り口につけた安全ゲート。扉が両方向に開閉します。扉を閉めた時は二重のロックで完全に閉まります。

2. 安全ゲートをつけるほどではないが、立ち入りを制限したい場所は、突っ張り棒や突っ張りタイプの戸棚で防御しました。しかし、突っ張り棒で立ち入りを防げるのは一時的です。赤ちゃんは、くぐったり、またいだり、すぐにできるようになりますし、寄りかかると赤ちゃんの勢いと体重で、突っ張り棒は外れてしまいます。階段の上下や台所など確実に赤ちゃんの立ち入りを防ぎたいところは、①の専用の安全ゲートを取りつけることをお勧めします。
3. 洗剤や化粧品などが入った戸棚は、ロックしました。吸盤式や粘着式で取り付けられるロックが育児用品の店などに売っています。HDDプレーヤー、ビデオデッキなどを入れたテレビ台も開けられないようにロックしました。赤ちゃんが飲んでしまうと中毒を起こす洗剤類はできるだけまとめて決まった戸棚にしまい、その戸棚をロックするのです。

report_09_17_2.jpg洗面所のシンク下の収納には、洗濯や掃除の洗剤、化粧品などが入っていて大変危険。このような安全グッズを使ってロックをしています。

4. 溺死事故を防ぐため、風呂場は使わない時は戸を常に閉めます。風呂桶に湯をためている時は、蓋も必ずします。洗濯機も、使わない時も蓋を閉めます。
5. 電気ポットは使わないようにしました。使う場合は、赤ちゃんの手の届かないところに置きます。コンセントなどを赤ちゃんが引っ張らないように気をつけます。
6. コンセントには、コンセントカバーを付けました。赤ちゃんは、細い指をコンセントの隙間にねじ込もうとします。ヘアピンを差し込もうとしたりもします!(ヘアピン自体も飲み込む危険があるので、保管には気をつけましょう。)


逆の発想で、赤ちゃんたちを囲いに入れるという考え方もあります。家事などで手が離せない時に、ベビーサークルや家庭用プールを室内にセットして赤ちゃんを入れておく家庭が多いようです。我が家も、ベビーサークルはありましたが、しばらくは機嫌よく遊んでいてくれても、次第に飽きて外に出たがって泣くので、あまり活用しませんでした。


*Information*
中毒110番 http://www.j-poison-ic.or.jp/homepage.nsf/
         大阪:072-727-2499(24時間対応)
        つくば:029-852-9999(9:00~21:00)

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