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【双子のいる生活】 第7回 双子の新生児を家に迎える

持田 聖子 (ベネッセ次世代育成研究所 研究員)

2009年4月17日掲載

要旨:

赤ちゃんを二人迎えるためには、何をどの位準備したらいいのだろうか。周りに双子を持つ家庭はあまり無く、普通の育児書には多胎児の情報は少ない中で、双子の新生児を家に迎えてから首がすわる頃くらいまでの間、本当に役立った育児用品について紹介する。ベビー服、寝具、授乳・調乳用品、ベビーカーや抱っこ紐などの外出時・寝かしつけに必要なものなどについて、具体的に解説する。

赤ちゃんを二人迎えるためには、何をどの位準備したらいいのだろう。双子の出産準備は、出産が初めての方も、既に子どもがある方も、途方にくれることと思います。周りには、双子を持つ家庭はあまりいないし、普通の育児書には、あまり多胎児の情報は載っていません。


第7回では、私自身が双子の新生児を家に迎えてから首がすわる頃くらいまでの間、本当に役立った育児用品について紹介します。ただでさえ、お金がかかる双子育児ですから、使用時期が短い物、他で代用できる物は無理をして買い揃える必要はないと思います。とはいえ、猫の手も借りたい双子育児ですから、便利な物はどんどん使いたい、そのあたりを、お財布や住まいなどと相談しながら、考えていけたらと思います。


ベビー服

新生児は家の中で寝て過ごすので、温度調節しやすく、着替えがしやすく、オムツを換えやすいスタイルが便利。冬以外なら「短肌着」+「長肌着またはコンビ肌着」のみ、冬や寒い時は「ベビードレス」をプラスするスタイルがよかったです。

サイズは、個人差はありますが、双子は小さめに生まれることも多いので、50cmの肌着を準備しておけば大丈夫です。我が家の双子たち(出生体重約2,500g)は、約2ヶ月間、50cmサイズのベビー服で過ごしました。

肌着は、前合わせで紐で結ぶ形が着脱させやすくて便利です。コンビ肌着は、足が分かれていてスナップで留める形の肌着ですが、頻繁にオムツを替える新生児期は、スナップをとめる必要のない長肌着に軍配です。

短肌着・長肌着の枚数は、それぞれ8~10枚(一人4~5枚)揃えておけば十分です。新生児は、便も下痢のようにやわらかいので漏れることもあるし、母乳やミルクを吐き戻すことも多いので、肌着は案外、汚れます。一日2枚着ると考え、汚れたらすぐ洗うようにすれば、10セットで十分足りると思います。

靴下やミトンは、私は不要でした。新生児は体温調節が上手く出来ないため、着せすぎ、温めすぎないように気をつけましょう。スタイは、肌着への母乳・ミルクの吐き戻しが気になるようなら、新生児のころからつけてもよいかもしれません。

おくるみは、登場場面は退院時と1ヶ月健診時くらいでしょう。バスタオルでも代用できると思います。

肌着の洗濯用には、赤ちゃんの肌着用洗剤と小さいサイズのハンガーを用意しました。

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我が家の双子が新生児の時は、春(4月)。サイズ50cmで長袖の短肌着+長肌着(左)やコンビ肌着(右)を着せていた。小さめの赤ちゃんなので、50cmでもこんなにブカブカです。


ねんねのための物

我が家は、大人用布団を2枚敷き、そこに双子と私で寝ていました。1枚の大人用布団に、2人を横に並べて寝かせ、私は二人の足元に寝ていました。ちょうど、ひらがなの「に」の字のような感じです。(少し大きくなってからは、漢字の「小」の字のように、二人を大人用の布団にそれぞれ縦に寝かせ、間に私が寝ています。)ベビーベッドは、上に幼いきょうだいがいる家庭では重宝するようです。布団に寝かせておくと、幼いお兄ちゃん、お姉ちゃんが、小さな赤ちゃんに誤って危害を及ぼしてしまう危険性があるからです。我が家にもベビーベッドは一台ありましたが、兄はもう小学生なのでいたずらの危険はなく、オムツ替えやちょっと寝かせておく時に使いました。

居間で日中過ごす時は、床にマットレスを敷いて寝かせたり、バウンサーに寝かせたりしていました。バウンサーを2台並べて寝かせ、ぐずったら足でゆらゆら揺らしてあやしました。我が家にはありませんでしたが、双子を持つ家庭では、電動のハイ&ローチェアが大活躍しているようです。価格は高めですが、友人は、旧い型をネットで安く購入したり、ネットなどのリサイクルを利用したりしていました。

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バウンサー。ねんね用としては、寝返りを打つまでの期間限定なので、無理に揃えなくてもよいと思う。


授乳・調乳用品

・ 哺乳瓶&乳首:哺乳瓶は、出産前に10本以上揃えましたが、母乳がよく出て、ミルクを足すのは一日1~2回でしたので、4本あれば十分でした。哺乳瓶は、赤ちゃんの好みもあるので、とりあえず4本程度用意しておき、ミルクを飲ませる頻度に応じて、必要ならば買い足していけばよいと思います。

・ 消毒:哺乳瓶と乳首は、生後3ヶ月くらいまでは使用ごとに消毒が必要です。消毒の方法は、煮沸・電子レンジ・浸け置きの3通りありますが、私は、全て試した末、煮沸消毒に落ち着きました。大きな鍋に湯を沸かし、一気に消毒し、哺乳瓶を立てておけば、水分がきれいに蒸発するので楽だからです。煮沸消毒のためには、鍋と、消毒した哺乳瓶を取り出すための「哺乳瓶ハサミ」を揃えるだけです。ただ、ミルクのみで育てる場合は、哺乳瓶をたくさん使うので、浸け置きで消毒する方法が楽だというご家庭もありました。いずれの方法も、消毒前には哺乳瓶を洗いますので、哺乳瓶を洗うための専用洗剤とブラシは揃える必要があります。

・ 調乳ポット:我が家は、専用の調乳ポットを使いました。最近の研究で、調乳用のお湯は、一旦沸騰させた上、使う時までは70℃以上に保たないと、菌が繁殖する恐れがあるそうです。なので、調乳ポットを使う場合は、湯の温度を70℃以上でキープできるものを選んでください。調乳ポットを使わず、魔法瓶にその日使うミルク用の湯を作っておくというやりかたをするご家庭もあります。

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 ミルク用の湯を70℃以上で保温しておく専用の調乳ポット。

・ 粉ミルク:メーカーによっては、多胎児家庭への支援で、まとめて直送してくれるサービスを行っているところもあるようですが、我が家は、近くのドラッグストアで手に入るため、大缶を2缶ずつ買い足すようにしていました。粉ミルクは、母乳の出具合によって消費量がかなり違うため、最初から大量に買い揃える必要はないと思います。

・ 授乳用クッション:授乳時に膝の上に置き、赤ちゃんを乗せるU字型のクッションです。我が家は、二個買い、母乳をあげる時や、二人同時にミルクをあげる時に、頭を固定するために使用しました。双子専用の大きなサイズのクッションもネットなどで購入できるようです。

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 授乳用クッション。くぼんでいるところを自分の胴体にはめ、その上に赤ちゃんを乗せて授乳する。


入浴のための物

一通り揃える物は、双子でも一人の赤ちゃんの時と変わりません。ただ、双子の場合は、二回沐浴をしなければならないことや、ご家庭によっては、生後半年を過ぎてもベビーバスで沐浴している家庭もあるので、腰を痛めないように、台所のシンクに対応するサイズのベビーバスがオススメです。

ベビーバスでの沐浴の時期が過ぎ、大人と同じ湯船に入れるようになって、大人が一人で二人を風呂に入れる時、大人用のバスローブがあると身体が冷えなくて便利です。このバスローブは、学童がプールの時、着替え用に使う、大きめのバスタオルにゴムを通した物で十分です(写真参照)。

あと、揃える物は以下の通りです。
・ 湯温計
・ ベビー用石鹸、シャンプー、ボディ洗浄剤(泡で出てくるものが便利です)
・ 湯上りタオル(正方形の物が、赤ちゃんをくるみやすいので便利です)
・ 沐浴布(短肌着で代用できます)
・ グルーミング用品(オイル、綿棒、お臍消毒用アルコール、ヘアブラシ)
・ ガーゼ

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ママ・パパの湯上りバスタオル。ゴムが入っていて、ボタンがついていて外すことができる。双子を一人ずつ風呂に入れていたので、一人を入れて着替えさせ、もう一人を風呂場に連れて行くまでの間、身体が冷えないように羽織る。バスローブをわざわざ買わなくてもこれで十分。スーパーの水着売り場などで買えるが、簡単なので自分で作っても。バスローブに比べ、つるしておけばすぐに乾くし、洗濯も簡単。


外出のための物(寝かしつけにもお役立ち)

抱っこ紐(ベビーキャリー):
首の据わっていない新生児を抱っこするための抱っこ紐(子守帯、キャリーなどいろいろな呼び方があります)は、さまざまな形状の物がそろっていますが、パパ・ママが抱っこしやすいことだけではなく、なにより、赤ちゃんの身体に負担がかからない物であること、落下の危険性がない物であることを重視してください。

私は、いろいろな抱っこ紐を試してみましたが、新生児から生後2ヶ月位までの時に一番活躍したのは、横抱きの抱っこ紐(赤ちゃんを寝かせた状態で運べる形)でした。我が家の場合は、生後一ヶ月の頃、双子の一人が1週間入院したので、もう一人を連れて病院に行くことが多かったので、抱っこ紐が大活躍しましたが、頻繁に外出をしない場合やベビーカーで移動する場合は、使用期間の短い横抱きの抱っこ紐は必要ないかもしれません。もちろん、抱っこ紐は、家の中でも、ぐずった時や寝かしつける時に使えます。

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夫が愛用したのは、「横抱きの抱っこ紐」。赤ちゃんを寝かせた状態で運べる。首が据わるまで、外出に、寝かしつけに大活躍。

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一部のメーカーでは、生後一ヶ月から縦抱き抱っこができるタイプの物もある。

ベビーカー:
双子用のベビーカーは、縦型と横型の2タイプあります。私は、どちらも使いましたので、それぞれの利点と欠点を書いてみます。

縦型ベビーカー:
○ 横幅が狭いので、どこでも通れる。
▲ 小回りが効かない(テコの原理で、赤ちゃんが重くなると前が重くなり、曲がる時に力が必要になる)。
▲ 前の座面がフラットにならないので、首が据わる前、前側に座らせるのが少し怖かった。

横型ベビーカー:
○ 赤ちゃんを横に並んで乗せられるので、顔が見やすく、お世話もしやすい。
▲ 横幅が広いので、外出先によっては通れないところがある。

二人乗りのベビーカーは、それ自体が重いので、エレベーターのない集合住宅に住んでいる場合など、使いにくい場合もあると思います。階段やエスカレーターは、双子を乗せたままでは通過できません。ライフスタイルに合わせて、赤ちゃんが生まれてから、じっくり検討してもよいと思います。

我が家の場合は、生後1ヶ月ごろから縦型ベビーカーを使い始めました。その後、生後5ヶ月ごろに、横型ベビーカーに乗り換えました。横型ベビーカーを買う時は、購入予定のベビーカーの横幅が、自宅の玄関、駅の改札、スーパーやかかりつけの病院など、よく行く場所の出入り口やエレベーターの幅を測ってみて、通れるかどうか確認してください。自動車のトランクに積む場合も、ベビーカーをたたんだ時のサイズがトランクに入るかどうか、調べてみてください。

我が家は、一人用のベビーカーも一台持っています。雨の時や、横型ベビーカーが通れない場所に行く時は、双子の一人をおんぶし、もう一人を一人用ベビーカーに乗せて行きます。外出する時に常に大人が2人以上いる場合は、二人乗りのベビーカーを買わずに、一人用ベビーカー2台に双子をそれぞれ乗せて行く方法もあります。

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縦型ベビーカー。後ろの子は、前方が見えない。双子が大きくなると、前の席を取り合って喧嘩する場合もあるらしい。前方に1メートル位張り出すので、交差点を渡る時や路地を曲がる時など、少しコワイ。

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横型ベビーカー。縦型に比べて操作しやすく、行動範囲がぐっと広がった。街中やスーパーで非常に目立つらしく、よく声をかけられます。


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