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子どもが集うコミュニティサイト・Cafestaとは?

川上 真哉 (CRN 外部研究員)

2005年8月26日掲載

要旨:

Cafestaはアバターを中心として、MyHPによる個人対個人の非リアルタイムコミュニケーション、サークルによる多人数の非リアルタイムコミュニケーション、チャットやメッセンジャーによる個人対個人または多人数によるリアルタイムコミュニケーションを行うサイトである。コミュニケーションは、対話におけるトピックの性質に応じて、日記、掲示板、マイメニュー等の異なる機能を利用して行われる。コミュニケーション活動に応じてポイントが貯まり、アバターやホームページのアイテムを入手することができる。このポイント獲得、また、MyHPへの訪問者数やコメント数等が会員のコミュニケーションへの参加意欲を促している。

1.Cafestaの概要

Cafestaは144万人が登録しているコミュニケーション・ポータルサイトであり、誰でも無料で会員登録することができる。小中学生を含む10代から、その親の世代に当たる30~40代以上まで幅広い年齢層が利用している。登録すると一人に1つずつアバターとMyHPがもらえる。アバターはCafesta上で活動する際に自分の分身となり、MyHPは日記や掲示板を備えたホームページである。会員は自分のアバターをアレンジしたり、MyHPを編集・公開したり、他人のMyHPを訪問・書き込みをしたり、チャットやメッセンジャー、サークル活動を通じて他の会員とコミュニケーションを行うことができる。

 2.登録

一般にネット上の会員登録にはメールアドレスが必要で、それはCafestaも同じである。IDとメールアドレスを入力して会員登録。CafestaではID(アカウント)とは別にニックネームを使う。

3.アバター

登録するとまずアバターがもらえる。アバターはCafesta上のほとんど全ての活動を行う際に自分の分身として常に表示され、自己紹介・自己表現を行う上で最も重要な機能の1つである。アバターは男性用と女性用がある。最初は皆TシャツとGパン姿で髪型も同じであるが、髪型、衣服、小道具、背景等のアイテムをモールで購入し、個性的なアバターを作ることができる(図1)。また、会員間でアイテムをプレゼントしたり、他の会員にアバターを紹介したりできる。アバターは表情を「普通」、「笑う」、「泣く」、「あきれる」、「怒る」、「困る」の6種類に設定でき、その時の気分に合わせて変えることができる。

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図1 アバター

4.コミュニケーション

会員登録をすると、アバターの他にMyHP(ホームページ)がもらえる。また、趣味を共にする人が集まるサークルに加入したり、自分でサークルを設置したりできる。他に、チャット、メッセージ、メッセンジャー等の機能を利用することもできる。会員はこれらの機能を活用して他の会員とコミュニケーションをとることができる。

5-1.MyHP

MyHPには、TOPページ、プロフィール、日記、掲示板、アルバム、マイメニュー(趣味的項目)、アクセスカウンタ、足跡の機能がある(図2)。
 

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図2 MyHP


日記には日々の出来事を、マイメニューには個人的な趣味・興味のある事柄に特化した記事(ミュージック、レシピ、レビュー等や、任意の項目についてのアンケート)を書くことができ、掲示板では1対1の対話が行われている。各項目の内容は編集可能であり、個性的なページを作ることができる。スキン(背景)を取替えることもできる。MyHPへの訪問者はそれらの記事に対してコメントを書き込むだけでなく、記事を推薦することもできる。足跡には訪問者(そのMyHPを閲覧した会員)のアバターが自動的に記録される。

MyHPでは、基本的に個々の会員が1対1でコミュニケーションが行われる。このコミュニケーションは対称的・双方向的である(図3)。1つの記事に対して複数の訪問者がコメントを書くのが一般的であるが、この場合でも集団による対話ではなく、1対1の対話が平行して行われることが多い。

STEP1
会員Aが自分のMyHPで日記を更新する。訪問した会員Bは日記を閲覧し、コメントを書き込む。この時、会員Bの訪問は足跡に自動記録される。

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STEP2
会員Aは自分のMyHPの日記へのコメントや足跡から会員BのMyHPを訪問し、日記にコメントや掲示板に書き込みをする。会員Aの訪問は足跡に自動記録される。

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STEP3
相互訪問・書き込みが繰り返されて、コミュニケーションが行われる。

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MyHPは日記のように日時が特定される項目と、それ以外の項目があり、それぞれ異なる形態でコミュニケーションが行われる。いずれの項目も機能的には"掲示板"であるが、日記では、"日記"が持つ"日々更新される"性質のために最新の記事が注目され、対話のトピックが新しい日記の更新に同期して変化する。初めから長期間に渡って対話を行いたい内容がある場合には、未来の日付で日記を書いておくことがよく行われる。未来の日付が付いた記事は常に日記リストの最上位に位置するので、閲覧やコメントが容易になり、対話が継続しやすくなるからである。

他の項目では更新順序ではなく個々の記事が注目される。マイメニューでは、任意のジャンルに属するトピックについての記事を書くことができ、訪問者は個々の記事にコメントを書く。日記に触れられていないトピックについて新たに対話を始めたい場合や、古い日記の内容について対話を続けたい場合、1対1の対話を行いたい場合には掲示板が利用される。ただし、これらの機能においても新しいスレッドが書き込まれると古いスレッドはリストの後方へ移動するため、必ずしも長期間に渡って対話が続けられるとは限らない。

また、MyHPの訪問や、書き込みを行うと、相手にカフェスタポイントが貯まる。カフェスタポイントは一定数貯まると商品券を獲得でき、商品券はアイテムと交換することができる。相互訪問や書き込みは、その行為によってコミュニケーションを深める目的だけでなく、カフェスタポイントの獲得という側面を持っている。

5-2.サークル

サークルは、Cafesta上でサークル活動を行う機能である。同じ趣味を持つ会員が集まり、画像を保管する倉庫や会議室、サークル内アンケート等、MyHPにはない機能が利用できる。会員制で、会員のランクを「オーナー」「副オーナー」「名誉会員」「一般会員」「準会員」に指定することができ、内容の閲覧を会員ランクに応じて公開/非公開に選択することができる。オーナーにはサークルへの参加に年齢制限を設定したり、会員を除名したりできる権限が与えられている。MyHPが1対1のコミュニケーションが主であるのに対して、サークルでは多人数による複合的なコミュニケーションが行われる。

5-3.チャットとメッセンジャー

チャット(複数、1対1)とメッセンジャーは、日記や掲示板が対話の間隔が不定であるのと異なり、リアルタイムで対話を行うコミュニケーションツールである。チャットでは複数の会員が参加できるものと、1対1で行うものの2種類がある。チャットは"チャットルーム"という隔離された場所で行われるため、日記や掲示板に比べて非公開の性質が高く、会員の利用意識にも個人差がある。メッセンジャーはチャットと似た機能であるが、対話を行う相手をあらかじめ設定できるため、"友だち同士"だけで対話を行うことができる。

6.まとめ

Cafestaはアバターを中心として、MyHPによる個人対個人の非リアルタイムコミュニケーション、サークルによる多人数の非リアルタイムコミュニケーション、チャットやメッセンジャーによる個人対個人または多人数によるリアルタイムコミュニケーションを行うサイトである。活動の中心となるアバターには豊富なアイテムが準備され、個性的・理想的な姿形に変更することができる。コミュニケーションは、対話におけるトピックの性質に応じて、日記、掲示板、マイメニュー等の異なる機能を利用して行われる。コミュニケーション活動に応じてポイントが貯まり、アバターやホームページのアイテムを入手することができる。このポイント獲得、また、MyHPへの訪問者数やコメント数等が会員のコミュニケーションへの参加意欲を促している。

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