このたびの令和6年能登半島地震により、犠牲となられた方々に謹んでお悔やみを申し上げますとともに、被災地の皆様の安全と、一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
昨年は、大きな喜びと悲しみの入り混じった一年でした。
喜びとしては、3年余に渡って私たちを苦しめたコロナ禍が下火になったことです。まだ感染は完全には治まっていないものの、ほぼ従来の風邪のレベルまで病原性が下がりました。ただインフルエンザでも稀に起こる脳症と同様の脳症が、オミクロン株に感染した年少の子どもにも見られていますので、まだ油断ができません。
もう一つの喜びとしては、まだその社会的効果に未知のところがありますが、故小林登先生が希求されていた「子どものための政府機関」であるこども家庭庁が発足したことです。その活動が本当に「チャイルドケアリング・デザイン」を推し進めていける様に、私たちもその政策を見守り、可能であれば提言をしてゆきたいものです。
大きな悲しみもありました。ウクライナでの戦争の災禍は治まる兆しがなく、さらにガザで多くの子どもの命が、理由もなく失われるという悲劇が起きてしまいました。子どもの幸せ(QOL)の向上を至上の目的とするCRNとして何かできることがあるのか、すぐにでも行動を起こさなければならないと思いつつ、実際にできることがなかなか思いつきません。
微力ですが声をあげたり、募金活動を始めるなどの行動をしたいものです。 未来の世界の主人公である子どもたちにとって、地球温暖化も待ったなしの状態です。全てが温暖化のせいとは言えないかもしれませんが、最近の異常気象は何か不気味です。
インクルーシブな社会の実現を目指して、昨年はCRNサイトに「発達障害特集ページ」を開設し、今年は発達障害に関する一般公開セミナーを実施予定です。また子どものレジリエンスに関する研究も続けてゆきます。ご期待ください。