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Koby's Note -Honorary Director's Blog

医者さんは長寿

医者は、健康のあり方を学んでいるので、確かに長生きする人は少なくない。皆さんご存知の方の中では、先ず日野原重明先生であろう。100歳を過ぎても、テレビの映像や、新聞・雑誌に現れるあの元気なお姿をみる度に、私もあのようになりたいものと思う。

日野原先生には、2桁に近い回数の100歳のお祝いの会が開かれたそうである。それを、全てお元気に出席されたという。この所長ブログ「日野原重明先生の100歳の誕生日をお祝いして」に書いたように、私もあるお祝いの会に招かれて元気なお姿を拝見した。

日野原先生と私のおつき合いは、古い。もう30年前になるが、文部省の看護教育の視学委員として、あちこちの看護学校・大学に、また厚生省の研修に関係する委員として、地方のいくつかの病院に御一緒させていただいた。そんな時はいつも、視察に直接関係するお話ばかりでなく、長寿や健康についてもいろいろと教えてくださった。先生の長寿は、日々の生活の中で作り上げられているのである。

長寿のシンボルともいえるお医者さんの中に小児科医も少なくない。しかも、身近にである。その代表は、東大小児科の大先輩である広瀬茂先生である。現在、109歳であるから、日野原先生以上である。今から7年程前の2005年に、私の後任の教授3人と一緒に4人で広瀬先生を東大にお招きして、お祝いのお食事の会をしたことがある。お嬢様と御一緒にお出でくださったが、矍鑠(かくしゃく)として健啖、一同6人で医学部のイタリアンレストランで楽しいひと時をもった。

同じく、東大小児科の先輩、「育児の神様」と言われた内藤寿七郎先生も、長寿の小児科医である。残念ながら2007年12月に101歳で天寿を全うされた。戦後の混乱の中で、旧制高校の生徒だった私は、焼野原の浅草に建ったばかりの、薬屋さんの家の2階で育児相談をなさっている内藤先生にお会いした。その薬屋さんの小学生の息子さんの家庭教師をしていたのが御縁である。その内藤先生との出会いで、理学部か工学部に入ろうか迷っていた私は、医学部に進路を決め、一年浪人して医学部に入って、結局小児科医の道を進むことになった。内藤先生は私に人生の生き方を教えてくださった、大恩人なのである。

「医者は不養生」とよく言うが、医師は健康のノウハウを知っているので、長生きする人が多いようである。私も、100歳を目指して朝晩体操をしている。海軍の時に学んだ体操に、テレビでやっていた老人体操を組み合わせたものである。

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