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名誉所長ブログ

Koby's Note -Honorary Director's Blog

「『ホーホー』の詩ができるまで」を読んで

小林 登 (CRN名誉所長、東京大学名誉教授)

2015年5月22日掲載
国立民族学博物館で教授をされている信田敏宏さんが、自分のお子さんがダウン症で生まれ、10年間育てられた経験を、奥様の感想と一緒にまとめられたのが「『ホーホー』の詩ができるまで」(出窓社)である。本書からはご両親の優しいまなざしが感じられる。そのお子さんが小学校4年生のときに作ったのが「ホーホー」の詩なのである。

私がアメリカで勉強していた1950年代に、その昔は蒙古症と呼ばれたダウン症が、21番目の染色体が1本余計にあることが原因であると明らかになった。それは先天異常を中心とする新しい小児科学の始まりとなる大きな出来事だったので、今も印象的なこととして覚えている。

「ホーホー」の詩は、短いので、まず紹介しよう。

「ホーホー」

ホーホーとなきます。
パサパサととびます。
くらいところにいます。
さがしてみてね。
きょうのよる
まっています。
hoho_kobayashi.jpg


簡単な詩である。しかし、その中に心がこもっていることは、どなたも理解されよう。NHKの福祉番組「ハートネットTV」に取り上げられたのも、うなずける。

本書をぜひ多くの方に読んでいただきたいと、CRNでも取り上げさせていただくことにした。本書を読んで、ぜひ感想など、教えていただきたい。

筆者プロフィール
kobayashi.jpg小林 登 (CRN名誉所長、東京大学名誉教授)

医学博士。CRN名誉所長、東京大学名誉教授。国立小児病院名誉院長。
日本医師会最高優秀功労賞(1984年11月)、毎日出版文化賞(1985年10月)、国際小児科学会賞(1986年7月)、勲二等瑞宝章(2001年秋)、武見記念賞(2003年12月)などを受賞。  

主な著作は、小児医学専門書以外には『ヒューマンサイエンス』(中山書店)、『子どもは未来である』(メディサイエンス社)、『育つ育てるふれあいの子育て』(風濤社)、『風韻怎思―子どものいのちを見つめて』(小学館)、『子ども学のまなざし』(明石書店)その他多数。
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