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第1回東アジア子ども学交流プログラム@中国(上海、長沙)

【日程】 
2007/11/12・13・14


【プログラム】  ※レポートはこちらをご覧ください。

2007/11/12 開幕式@中国(上海・華東師範大学)

2007/11/13 1日目@中国(長沙・長沙師範専科学校)

基調講演 「情動の『子ども学』」

CRN所長 東京大学名誉教授 小林登

講演2 「子どもの『遊び力』が危ない」

芸術教育研究所所長 多田千尋

2007/11/14 2日目@中国(長沙・長沙師範専科学校)

講演1 「子育ち・子育てエンパワメント」

筑波大学大学院教授 安梅勅江

講演2 「子どもの心の発達とその障害」

お茶の水女子大学教授 榊原洋一



【主催】 
チャイルド・リサーチ・ネット、華東師範大学、長沙師範専科学校

【レポート】
東アジア「子ども学」交流プログラム(CRN&華東師範大学主催)の開幕式が、上海にある華東師範大学において華々しく行われた。

開幕式の翌日から2日間、記念すべき第1回の講義が、中国の長沙師範専科学校で行われた。日本から、小林登CRN所長・東京大学名誉教授、多田千尋芸術教育研究所所長、安梅勅江筑波大学教授、榊原洋一お茶の水大学教授の4名の専門家が赴き、白熱した講義を行った。

初日は、まず、小林登CRN所長・東京大学名誉教授から、子どもに情動のプログラムを働かせ、「生きる喜び」一杯するためには、育児・保育・教育のいろいろなやり方を、脳科学・心理学・教育学・小児科学・小児生態学など、あらゆる分野から学際的に考えなければならない、それを考えるのが「子ども学」であるというお話があった。会場からは、文理融合し学際的に子どもの問題を考えていこうという「子ども学」の理念に賛同するコメントが多く寄せられた。

続いて、多田千尋芸術教育研究所所長が、「遊び力」についてお話があった。日本の子どもは、おもちゃのハイテク化により、友だち同士のコミュニケ-ションや摩擦が少なくなっている上に、お年寄りとの世代間交流も希薄になったことで、遊びの伝承文化が完全に断ち切れてしまっており、「遊び力」が低下している現状を説明。そして、会場参加者と一体となり、失われた「遊び力」を取り戻すような、おもちゃを使った遊びのデモンストレーションを行ったところ、大盛況であった。

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翌日は、安梅勅江筑波大学教授から、「子育ち・子育てエンパワメント」についてお話があった。「エンパワメント」とは、その人の持てる力を最大限引き出し元気にすることであり、育児の場において、子ども、保護者それぞれが「エンパワメント」される方法を、デモンストレーションを交えながら説明。その考えに感銘を受けた会場からは、保育事情の異なる中国で取り入れるにはどうすればよいのか、といった質問が相次いだ。

最後に、榊原洋一お茶ノ水大学教授から、「子どもの心の発達とその障害」についてお話があった。人間の乳児はきわめて優秀な学習能力を持って心を発達させていくが、それらがうまくいかない場合、すなわち発達障害について詳しく説明。特に幼児教育の現場に携わる参加者からは、普段気がかりに思っている子どものことを相談する場面が目立った。

全4回の講演とも、会場は、中国全土から集まった聴講生で埋め尽くされ、講義後は答えきれない数の質問が寄せられるなど、第1回は盛況のうちに幕を閉じた。

第1回を終え、子どもの問題は、教育制度の違いを超えて各国共通のものが多く、また他国に対する関心が非常に高く、よいものを吸収しようとする姿勢があることが分かった。これは今後の活動を続けていく上で、大きな励みとなった。今後の活動にどうぞ期待してください。

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※詳細の講演録は『東アジア子ども学交流プログラム報告書』に記載しています。


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「東アジア子ども学交流プログラム」について、今までの活動紹介はこちら

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