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研究活動
Research Activities
CRNA国際共同研究:アジア諸国の保育者の「レジリエンス」の認知および実践にみる「子どものレジリエンスをどう育むか」

 CRNAでは2016年の発足以来、日本を含むアジア8か国・地域1)の研究者とともに、様々な活動をしてまいりました。そして新型コロナウイルス感染症が世界的な猛威をふるう中で、逆境下における子どものウェルビーイング実現のために、子ども本人のレジリエンス(困難な状況に適応して立ち直る力)に着目した調査を開始しました。

 まず2021年に、8か国の母親を対象とした「子どもの生活に関するアジア8か国調査2021」2)を実施し、コロナ禍の中で子ども本人のレジリエンスがその子のウェルビーイングに強く関連することを明らかにしました。さらに子どものレジリエンスに関連する要因として、保護者や園(保育者)のサポートが重要であることが分かりました。

 さらに継続調査として、各国の園で子どものレジリエンスの育成がどのように行われているのかを明らかにするために、2023年から2024年にかけて、保育者を対象としたインタビュー調査を8か国で実施しました。その結果、レジリエンスの概念の重要性が認識されそれを育む活動やプログラムが意識的に実施されている国もあれば、用語への馴染みは薄くともレジリエンスを育む取り組みが実践の中に内在されている国もありました。また同じ国の中でも、保育者により理解度やアプローチが多様であることも分かりました。各国の主な調査結果を、以下に掲載します。

1) アジア8か国・地域:日本、中国、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、台湾、タイ

2) 「子どもの生活に関するアジア8か国調査2021」の詳細はこちらをご覧ください。


【インタビュー調査2024 カントリーレポート更新情報】

【研究関連の記事】

●本研究の概要
名称 子どものレジリエンスを育む実践に関するインタビュー調査2024
研究テーマ 子どものレジリエンスをどう育むか~アジア諸国の保育者の実践から考える~
リサーチ・
クエスチョン

1. 保育者は「レジリエンス」「社会情動的スキル」という用語をどのように認知・解釈しているか

2. 保育者は子どものレジリエンスをどのような実践・活動を通して育んでいるか

参加国・地域 日本、中国、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、台湾、タイ
調査方法 インタビュー調査(オンラインでの半構造化面接)
調査時期 ・予備調査:2023年9月~10月
・主調査:2023年12月~2024年2月
調査対象 ・予備調査:園長、主任保育者(各国4~8名、計45名)
・主調査:主に4~6歳の幼児を担当する保育者(各国約10名、計82名)
調査項目

・予備調査:「レジリエンス」「社会情動的スキル」の用語の認知・解釈/自園の保育者における「レジリエンス」「社会情動的スキル」の用語の認知・解釈(園長、主任保育者による予測)/園における「レジリエンス」「社会情動的スキル」を育む実践・活動の実施状況 など

・主調査:「レジリエンス」「社会情動的スキル」の用語の認知・解釈/4~6歳児にとっての「困難」「逆境」、「うまく適応する」「立ち直る」のとらえ/園におけるレジリエンスを育む実践・活動の実施状況/レジリエンスに関連するシナリオへの対応 など

●カントリー・レポート

日本

中国

周 念麗

【中国】(近日公開)

周 念麗(華東師範大学教授)

インドネシア

ソフィア・ハルタティ

【インドネシア】(近日公開)

ソフィア・ハルタティ(ジャカルタ国立大学教育学部教授)他

マレーシア

アミナ・アヨブ

【マレーシア】マレーシアの幼児教育に関する洞察:幼児のレジリエンスと社会情動的スキルの育成

アミナ・アヨブ(スルタン・イドリス教育大学名誉教授)、マズリナ・チェ・ムスタファ(スルタン・イドリス教育大学准教授)

フィリピン

シンガポール

台湾

タイ

サシラック・カヤンキジ

【タイ】(近日公開)

サシラック・カヤンキジ(チュラロンコン大学准教授)他

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