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論文・レポート

【幸せの国フィジー流育児】 世界を巡り、住んでみたいと思った国フィジー

永崎 裕麻

2017年9月 1日掲載

はじめまして。
今から10年前(2007年6月)、南の島フィジーに単身移住してきました永崎裕麻といいます。3年前に結婚し、現在は妻(日本人)と息子(2歳4ヶ月)とフィジーにて3人暮らし。仕事は語学学校(英語)のマネージャーをしております。

フィジーは、毎年末恒例の「世界幸福度調査」(米国の世論調査会社ギャラップ・インターナショナルとWINによる共同調査)において、2016年と2014年で第1位、2015年も第2位、と圧倒的な強さを誇っており、最近、「世界でいちばん幸せな国」として注目を浴びている国です。

1.フィジーとの出会い

フィジー移住のキッカケは「脱サラ世界一周」でした。
サラリーマン3年目のある日(2004年)、「世界でもっとも住みやすい都市ランキング」(英誌エコノミスト)なる調査結果をたまたま見ていました。上位にランクインしていたのは、オーストラリアやカナダ、スイスなどの国の街。

日本が嫌いだったわけでもないですが、「もしかしたら日本以外にもっと自分にフィットする国があるかもしれない」という考えがふと頭に浮かびました。その年の末、会社を退職。世界一周の旅(2年2ヶ月で約80カ国)に出ました。

旅中の無数とも思える出会いの数々。
その中で、フィジー人たちの魅力にやられてしまいました。自分版「世界でもっとも住みたい国ランキング」の1位はフィジーに決定。そして、すぐにフィジーへ移住。これまでの人生で100カ国以上を旅してきましたが、日本よりも住みたいと思った国はフィジー以外にはまだ見つかっていません。

2.フィジーの基本情報

【位置・国土】
フィジーは南太平洋(オーストラリアの東、ニュージーランドの北)に浮かぶ島国です。約330の島から成り立っていて、国土の総面積は18,274㎢で、日本の四国ほど。

日本からは約7,000km離れており、直行便はありません。韓国や香港、パプアニューギニア経由で13~19時間かかります。

首都は島の東部にあるスバですが、国際空港は西部のナンディ(第三の町)にあります。東部は雨が多いため、観光立国のフィジーはリゾート・ホテルをナンディにかためており、僕もナンディに住んでいます。

【気候】
南国リゾートのイメージどおり、常夏です。一年中泳げます。日中平均気温は28~32度、月平均気温は23~28度と、一年を通して過ごしやすい気候です。乾季は5~11月、雨季は12~4月。雨季はサイクロンが襲ってくることもあります。

【時差】
日本よりも3時間早く進んでいます。日本が正午のとき、フィジーは午後3時です。「日出ずる国」という美称をもつ日本よりも時が早い国は世界に数えるほどしかありませんが、フィジーはそのうちの1つ。
※サマータイム期間(10月〜1月頃)は時差が4時間になります。

【人口】
人口は約89万8800人(2016年)。日本の自治体で言うと、佐賀県や山梨県、世田谷区(東京)の人口とおおよそ同程度。

【民族構成】
フィジー系57%、インド系38%、その他5%。なぜインド系が約4割もいるのでしょうか?それはイギリスの植民地政策が関わっています。1874年にフィジーを植民地としたイギリスは、フィジーでサトウキビをつくらせようとしましたが、のんびり屋のフィジー人は怠けてばかり。その対策として、同じくイギリスの植民地だったインドから労働者を大量に連れてきたのがキッカケです。

【宗教】
フィジー系のほとんどはキリスト教徒。インド系はヒンズー教徒が多く、一部がイスラム教徒。

【言語】
フィジー系はフィジー語、インド系はヒンディー語が母語。ただし、公用語は英語であり、国民のほとんどが流暢に話します。そのせいもあって、ここ数年、日本から英語を学ぶためにフィジーを訪れる人たちが増えてきています。日本からフィジーへの渡航者のうち、留学生の比率は3割にも達しています。

【主な産業】
観光とサトウキビ産業。

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今年4月にオープンした「マリオット・リゾート」での家族写真。
話題になっていたので、私たちも行ってみました

観光客の約7割はオーストラリアとニュージーランドから。日本人にとってのハワイが、オーストラリア人やニュージーランド人にとってのフィジーにあたります。世界のセレブたちもよく訪れ、先日は人気ファッションモデルのミランダ・カーが新婚旅行で来ていて話題になっていました。

3.フィジー流育児とは

世界子供白書2016(ユニセフ)によれば、フィジーの合計特殊出生率は2.5となっており、世界平均(2.5)と同じです。日本(1.4)と比べると、約1.8倍。日本のように少子化が問題になっているわけではありません。

街を歩いていても、近所の家を訪問しても、子どもたちを見かけたり、接したりする機会が非常に多いです。僕はフィジー人の家庭にホームステイした経験が20軒ほどあり、その経験からも、フィジーの子育てには以下、5つの特徴があるように感じています。

  1. 多くのコミュニティに触れさせる
  2. 助け合う姿(利他的な行為)をたくさん見せる
  3. 人脈(ネットワーク)の広げ方を学ばせる
  4. 喜怒哀楽(感情)を多用する
  5. 自然を最大限に活用する

次回以降、このあたりのポイントを含め、フィジーでの子育てについて書き綴っていきたいと思いますので、何卒よろしくお願いいたします。

筆者プロフィール

Yuma_Nagasaki.jpg永崎 裕麻(ながさき ゆうま)

「旅・教育・自由・幸せ」を人生のキーワードとして生きる旅幸家。
2年2カ月間の世界一周後、フィジー共和国へ2007年に移住し、現在11年目。現職は在フィジー語学学校のマネージャー。100カ国を旅した経験を活かし、内閣府国際交流事業「世界青年の船」「東南アジア青年の船」に日本ナショナル・リーダー(2017)や教育ファシリテーター(2013)として参画。教育企画の立案、スカイプ・コーチング、旅ライターとして執筆、などの活動もしており、フィジーと日本を行き来するデュアル・ライフを実践中。関心が強い分野は「留学」「海外就職」「海外移住」「難民支援」。1977年、大阪府生まれ。神戸大学経営学部卒業。一児の父。著書に「世界でいちばん幸せな国フィジーの世界でいちばん非常識な幸福論」(いろは出版)。
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