研究室
Laboratory●「遊び支援隊」中間活動報告会(6/11)参加レポート (2011.6.14)
6月11日(土)に東京おもちゃ美術館にて「遊び支援隊」中間活動報告会が開催され、参加してきました。「遊び支援隊」には、東京おもちゃ美術館とCRNの共同で制作したDVD「遊びのレシピ集」(ウェブ公開中)を被災地に届けていただいています。
第1部ではCRN小林登所長により、「子どもに生きる喜びを・・・生命感動学」というタイトルで基調講演がありました。この講演は実は東日本大震災翌日の3月12日(土)に予定されていたものが延期になり、今回の活動報告会と同時に開かれることが決定したものでしたが、東京おもちゃ美術館館長の多田千尋氏がおっしゃったように、まるで震災後につけられたタイトルのような内容でした。子どもたちを喜びいっぱいにすること("Joie de vivre")の重要性や、科学的データを用いて子どもの発育において養育者の優しさがいかに大切であるかについてお話されました。震災後、大きな心の傷を抱えている子どもたちや、またその周りにいる大人たちにも通じるメッセージでした。
第2部で「遊び支援隊」の活動報告があり、現地で子どもたちがおもちゃで遊ぶ様子を記録した映像が流れました。「遊び支援隊」第1次隊メンバー(4月7日~4月9日)の多田純也氏からは、当初は「遊びの場を作って現地の支援をする!」という意気込みにあふれていたものの、実際の被災地の状況を目の当たりにして、自衛隊や赤十字の方々が多く活動している中で遊びの場を展開することに大きな躊躇を覚えたという話がありました。そんな中、実際に活動をすることができたのは、現地の子どもたちの「何してるの?」という無邪気な声かけのおかげだったということです。子どもたちの声で遊びの場を作ることができ、またおもちゃがきっかけとなって、場の熱気がどんどん上がっていくということを体感されたと言っていました。おもちゃを届けるだけでなく、遊びの場を展開して一緒に遊ぶという「遊び支援隊」のモットーの大切さがお話からもとても強く感じられました。
子どもたちの笑顔が大人にも広がり、また子どもたちの楽しそうな様子によって現地の大人たちが快く活動を引き受けてくれるという話を聞いて、子どもはどんなときでも地域の大切な宝であること、子どもたちの笑顔の力の大きさを感じ、それを引き出すきっかけとなるおもちゃの重要性を実感しました。
●DVDの被災地へのお届け第2陣 (2011.4.26)
4月24日(日)快晴。
東京おもちゃ美術館所在の、元小学校のグラウンドには赤いBOXがどんどん増えていきます。
そう、その中身はたくさんのおもちゃたちです!
4月27日(水)から被災地に向けて出発する「遊び支援隊」第2陣の準備が東京おもちゃ美術館グラウンドで行われ、CRNのメンバーも参加しました。100名ものボランティアの方々が集まり、被災地へお届けするおもちゃBOX100箱を作りました。
BOXに入れるファイルの中に、CRNからのメッセージレターとDVD「遊びのレシピ集:震災地の子どもの心のケア」も入れていただきました。
こんな感じでおもちゃBOX100箱が積み上がりました!
被災地の子どもたちの元に届き、たくさんの笑顔が広がりますように願っています。
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