リレートーク

第4回 目白大学人間学部子ども学科 

                     和田上貴昭 松永愛子(入試広報委員)
                           


設立の経緯


 本学科は、目白大学短期大学部子ども学科として2003年に設立され、その後、2007年に目白大学人間学部子ども学科となりました。当時、「子ども学科」という学科を持つ大学は他には無く、日本で初めてでした。学科設立の際には元本学副学長の真仁田昭先生、元本学学術顧問の石井哲夫先生、本学名誉教授の谷田貝公昭先生が中心的な役割を果たしました。

 「子ども学科」と名付けたのには、様々な専門家が「子ども」をキーワードに集まる学際的な環境の中で、現代社会における子どものあり様を明らかにする学科であるという意味がありました。教育実習と保育所実習の充実にも力を入れ、実習を専門に担当する教員4名の他に、教育、福祉、心理、保健、芸術等、様々な分野の教員が専門性をいかしながら実習指導に関わってきました。そのような体制において、様々な専門性をもつ教員同士が、保育現場の子ども達の姿や学生の姿について共に話し合っていく中で、少しずつ目白大学の子ども学科にとって「子ども学」とは何かが明らかになってきたと思います。


本学カリキュラムの特徴


 創設時から教員一丸となってオンリーワンの学科を目指し、目白大学子ども学科ならではの科目を設置し、科目担当教員の他にも教員全員が関わって運営しています。

 例えば、「子どもと自然」という必修の授業では、動物の飼育や農業を経験しています。学生全員で分担しながら365日間、ウサギや豚や鶏等の飼育を行い、命を育むことの大変さを知ります。また、小動物の出産をみて命の誕生の貴重さを知ったり、鶏を絞めて鍋にして食べる経験をして命をいただいて生きている実感をしたりします。このような様々な経験を通して、命の大切さを知っていきます。

 また、岩槻キャンパスのそばの農家の方に協力をしていただきながら、学生全員で田での稲作や畑での芋作を行っています。田植えや苗つけ、収穫だけでなく、年に何度も雑草取りを行います。収穫したものは、家に持ち帰って食べる他、文化祭等で調理して販売します。このようにして、食物が生産される過程の大変さ、食事ができることのありがたさを知ります。これらの経験を通して、生活者としての保育者の感性を育てることを大事にしています。

 さらに、学科行事「まみむめめじろかきくけこども」では、学生が幼児向けのミュージカル劇を上演しています。これは、脚本、演出、配役、衣装作り、広報など全て学生主体で行う行事です。数か月かけて準備を行い、地域の幼児や保育者を招いて上演します。毎年楽しみにしてくれている方々もおり、地域に根付いた行事になってきています。また、学生はこの行事を通して、時に衝突しあうこともありますが、それも克服しながらよりよい舞台を子ども達のために作り上げようと取り組むのです。このような経験を通して、協同的な仕事の進め方やリーダーシップを学んでいきます。

 このような、特徴的な授業を行っている目白大学の子ども学科では、子ども学とは、少なくとも経験と理論を結び付ける必要がある学問と考えているといえます。まだ誕生したばかりの学科であり、課題は多くありますが、特徴的な科目と理論を結び付けたカリキュラムとなるよう、昨年度からカリキュラム改訂に取り組みました。今後、ますます子ども学を深められるような学科を目指していきます。




目白大学人間学部子ども学科 
住所:東京都新宿区中落合4-31-1
HP:http://www.mejiro.ac.jp/univ/human/child/


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