CHILD RESEARCH NET

子ども学とは?
HOME

TOP > CRNで英語を学ぼう!

title_eigo.jpg

  CRNの記事の中から、英語と日本語の2言語で読める記事をピックアップし、
  学べる・使える英語表現を紹介するコーナーです。

  ぜひ、日々の英語学習にCRNをご活用ください!

もくじ


第32回 "general recognition(一般認識)" 

記事紹介

日本語 【インド】インドにおける幼児教育・保育の現状(前編)
英 語 [India] Early childhood care and education in India

「世界の幼児教育レポート」より、インドの幼児教育・保育の現状をまとめた記事をご紹介します!6歳以下の子どもの数が日本の人口を上回 る1億6,000万人にのぼるというインド。幼児教育・保育に対する需要は高まっていますが、多様なプログラムを統制する法律の整備など、今後 の課題は多いようです。

表現ポイント

「一般的には~のように認識されています」というフレーズは、社会の状況を説明する際に大変よく使われます。英語では「there is general recognition」という言い方が便利です。ここでは後に「among parents」を続けることで、親たちの間の一般認識を説明しています。他にも 「there is a growing recognition」と使うと、「~のような認識が広まっています」と言うことができます。

There is general recognition among parents in India that private schools using English as the primary medium of instruction (so-called "English-medium public schools") provide a better quality of education than those that uses local languages in teaching.

保護者の間では、英語を教授言語とする私立学校(イングリッシュ・ミディアム・パブリック・スクールと称される)の方が、インドの土着の 言語を教授言語とする学校よりも質の高い教育を提供しているという認識が浸透している。

もくじに戻る


第31回 "it would be a waste to(~するのはもったいない)" 

記事紹介

日本語 読者参加型共同研究「日本、中国と韓国、何がどう違う?」 第1回「友だち関係で普通のこと、おかしなこと」
英 語 Reader Participatory Joint Research "Japan, China and Korea: What and How Do We Differ?"-- Part.1 What's normal and what's not in friendship?

ある日、親友から授業料を貸してほしいと頼まれたら、あなたは貸しますか?日本、中国、韓国の文化の違いをWEB上で調査するという「読者参加型共同研究」。その第1回目となるこちらの記事では、「友達関係で普通のこと、おかしなこと」をテーマに、各国の意識調査を行いま した。

表現ポイント

「浪費」「無駄」という意味の「waste」ですが、「it would be a waste + to不定詞」の形で「~するのはもったいない」という意味となり、英会話でもよく使われています。「it would be a waste not + to 不定詞」と使えば、「~しないのはもったいない」「~しない手はない」という意味となり、こちらも気軽に使うことができるので、合わせて覚えておきましょう。

We thought it would be a waste to keep such an interesting activity only to us researchers!

こんな面白い遊びを私たち研究者だけにしまっておくのはもったいないことです!

もくじに戻る


第30回 "an only child(ひとりっ子)" 

記事紹介

日本語 中国のひとりっ子とおこづかいの金額
英 語 Only Children and the Amount of Children's Allowance in China

ひとりっ子政策のもとで増加した中国のひとりっ子たちは経済的・物質的に甘やかされているため、わがままで社会性がない、と考えられている人も多いと言いますが、実際はどうなのでしょうか?おこづかいのデータをもとに、考察していきます。

表現ポイント

「ひとりっ子」は英語で「an only child/only children」と言います。一方、中国のひとりっ子政策は、通常、「the one-child policy」と翻訳されているので、少し注意が必要かもしれません。

However, it is undeniable that the general impression of only children coincides with the findings of this study.

(筆者の中国の若者に対する印象は、これとは違ったものなのだが、)こうした結果が一般的に語られるひとりっ子に対する印象と合致している点は否めない。

もくじに戻る


第29回 "not a liability, but rather an asset(欠点ではなく、むしろ特典である)" 

記事紹介

日本語 今を生きる子どもたち
英 語 Children Live in the Present Moment

アジアやアフリカなど多くの国の子どもたちに会ってきた中で、「なぜ子どもたちは困難な状況でも笑顔でいられるのだろう?」と疑問に思った榊原所長。チンパンジーの研究から、ヒトならではの能力、子どもと大人の違いを明らかにしていきます。

表現ポイント

今回は、「asset」と「liabililty」という言葉に注目してみましょう。「asset」は「役に立つもの、利点」という意味をもち、「liability」は逆に「不利益になるもの、障害」を意味します。この二つの言葉は、会計などで「asset and liability(資産と負債)」として使われます。今回のように「欠点に見えるようで、むしろ特典である」という使い方も活用してみてください!

This, however, is not a liability, but rather an asset that allows them to view their future without gloom and fully enjoy the present feelings of happiness.

しかしこれは欠点ではなく、自分の将来を憂うことなく、現在の幸福感を満喫できるという特典があるということです。

もくじに戻る


第28回 "to a greater or lesser extent" 「多かれ少なかれ」

記事紹介

日本語 【いじめの構造】 第3回 いじめと教師のリーダーシップの関係
英 語 Anatomy of Child Bullying in Japan 3: Bullying and the Relation to Teacher Leadership

連載「いじめの構造」の第3回では、いじめは集団の中で生じる問題であるという視点から、教師のリーダーシップといじめの関係を考察しました。いじめの発生を助長、または予防する、教師のリーダーシップのタイプとは?

表現ポイント

今回は、"extent"を使った程度の表現を紹介します。よく使う「to some extent=ある程度」の他にも、"extent"には「to that extent=そこまで」や、「to the extent possible=可能な限り」など様々な表現があります。ここでは「to a greater or lesser extent=多かれ少なかれ」として「more or less」と同様の意味で使われています。

As seen above, bullying and other problems of abusive behavior are less likely to occur in a class that is a well-organized group with rules that enable it to function well for the mutual recognition and support of its members. This also applies, to a greater or lesser extent, to the family, workplace, and any sort of group.

このように、集団がうまく機能するためのルールや仕組み作りがうまくできて、相互承認・相互サポートがうまくいっているクラスでは、いじめなどの心の闇の問題が生じにくいのだといえるでしょう。こうしたことは、家庭や職場をはじめ、どのような集団にも、多かれ少なかれ当てはまることと思います。

もくじに戻る


第27回 "address the challenge(課題に取り組む)"

記事紹介

日本語 【ブラジル】 ブラジルの幼児教育事情
英 語 [Brazil] Early Childhood Education in Brazil

世界第7位の経済大国であるブラジル。教育も、経済成長に見合った普及と水準の向上が求められ、幼児教育についても国家的な取り組みが始まっています。分権的な教育制度の中で、地域的な格差や、公立・私立の学校間格差を解消するためにどのような改革が進められているのでしょうか?

表現ポイント

「この課題に国を挙げて取り組んでいる」を、ここでは「a national commitment has been made to address this challenge」と翻訳しています。様々な意味を持つ「address」ですが、「対処する、取り組む」という意味でもよく使われます。「address the challenge(課題に取り組む)」として覚えておくと便利ですね!

Since the World Conference on Education for all in 1990, a national commitment has been made to address this challenge.

1990年の「万人のための教育」世界会議以来、この課題に国を挙げて取り組んでいる。

もくじに戻る


第26回 "rubella, measles (風疹、はしか(麻疹))"

記事紹介

日本語 風疹の予防接種後に妊娠が分かったら・・・?
英 語 If you find out you are pregnant after a rubella vaccination...?

この春から夏にかけて大流行した風疹ですが、妊娠初期に風疹にかかると、胎児に難聴、視力障害などの先天性風疹症候群を起こすリスクが生じます。風疹の予防接種が推奨されていますが、予防接種後に妊娠が分かった場合にはどうしたらよいのでしょうか?

表現ポイント

海外で病院にいくと、症状を英語で説明したり、病名を英語で理解する必要がでてきます。今回出てきた風疹は「rubella」、はしか(麻疹)は「measles」です。日本でも、予防接種の際に「MR」と呼ばれているので、覚えやすいかもしれませんね。その他の用語もチェックしてみましょう!

rubella→風疹
measles→はしか(麻疹)
high fever→高熱
low-grade fever→微熱
rash→発疹
symptoms→症状
viral infection→ウィルス感染
vaccination→予防接種

もくじに戻る


第25回 "in proportion to(?に比例して)"

記事紹介

日本語 【いじめの構造】 第2回 いじめの文化差-国際比較からみる相違点と共通点-
英 語 Anatomy of Child Bullying in Japan 2: Bullying in different cultures - Differences and similarities in bullying between countries

杉森 伸吉氏(東京学芸大学教授)による連載「いじめの構造」の第2回では、日本、アメリカ、ドイツの3カ国の事例をとりあげ、いじめの国際比較を行っています。日本のいじめはどのような特徴があるのでしょうか?

表現ポイント

「in proportion to?」は「?に比例して」という意味で、ここでは「increase」と共に使われています。一方、「?反比例して」は「in inverse proportion to?」と表現されます。ビジネスや研究成果の発表など、数値を扱うシーンで使ってみてください!

"A study shows that the number of children who are not willing to stop bullying when they witness it increases in proportion to their age. "

「止めに入らない子どもの割合は、年齢に比例して増加します。」

もくじに戻る


第24回 " more often than not(大抵、しばしば)"(2013.8.6)

記事紹介

日本語 バイリンガル教育とは 1:バイリンガル教育を目的別に分析する
英 語 Understanding Bilingual Education 1: Analyzing Purposes of Bilingual Education

世界各国のバイリンガル教育を、教育の目的別に分析していく方法を紹介するシリーズの第1回です。バイリンガル教育には、どのような目的があるのでしょうか?

表現ポイント

"more often than not"という表現は、どのような状態を表すのでしょうか?辞書では「大抵、しばしば」などと訳されており、"usually"の意味に近いようです。"more oftne than not often"の2つ目の"often"が省略されていると考えられます。英語で論文やレポートを書く際に使ってみると、表現の幅が広がりますね!

"If the government's aim is to unify the country, assimilate minorities, or spread the national language, more often than not minority languages will not find their place in education. irreplaceable experiences that enriched our lives."

「政府が国の一体化を望み、マイノリティーの同化を進める、あるいは国の言語(公用語)を広めることに重きを置くならば、マイノリティー集団の言語が教育の場で使われることはないだろう。」

もくじに戻る


第23回 " irreplaceable experiences(何にも代えがたい経験)"

記事紹介

日本語 世界を移動する生活にさようなら サードカルチャーキッドの本国帰国
英 語 Good bye to Global Nomadic Life: A Third Culture Kid's reentry to his mother country

Third Culture Kid(TCK)とは、海外で育ち、親の文化と現地の文化の「はざま」で育った子どもを指す言葉です。TCKの子どもやその親はどのように生活し、どんな悩みを抱えているのでしょうか?

表現ポイント

「何にも代えがたい貴重な経験を得ることができました」という、とても便利で、誰しも使ったことがあるこのフレーズは英語で何と言いますか?ここでは"irreplaceable"(代えることのできない)という単語を使っています。英語でお別れの挨拶をするときなどに、ぜひ覚えて使ってみてください!

"we ended up staying here over 6 years, having irreplaceable experiences that enriched our lives."

「6年以上たった今、私も息子も何にも代えがたい貴重な経験を得ることができたと感じます。 」

もくじに戻る


第22回 "if asked why?(なぜかと尋ねられれば)"

記事紹介

日本語 オーストラリアの首相が発表した白書
英 語 Australian Prime Minister Releases White Paper

今年2月に掲載された小林登名誉所長のコラムを紹介します。オーストラリアのギラード首相の白書「アジアの世紀におけるオーストラリア」に感銘を受けた小林名誉所長。アジアの世紀と言われる21世紀、オーストラリアは、どんなビジョンを持って人材育成に臨んでいるのでしょうか?

表現ポイント

今回は、「if asked why?」「なぜかと尋ねられれば」という表現をとりあげます。文法的に説明すれば、こちらは過去分詞を使った分詞構文です。省略されている主語は、後から出てくる「many parents」ということになりますね。また、文全体が「もし尋ねられれば」という仮定形なので、文の後半にも「would」が用いられていることに注意しましょう!

"If asked why they would like their child to become bilingual, many parents would answer that they want their child to become an adult who can actively participate in the world."

「なぜ、わが子をバイリンガルにしたいかと聞けば、多くの親はわが子を『世界をまたにかけて活躍できる』大人にしたいからと答えるのではないだろうか。 」

もくじに戻る


第21回 "I don't recall any(全く記憶にありません)"

記事紹介

日本語 【脳と教育】第3回 乳児の言葉の学習と文字能力(後編)~ バイリンガルと乳児期の言語環境が後の言語発達に与える影響
英 語 Language Learning and Literacy in Infants (Part 2): Influence of Bilingualism and Early Language Environment on Later Language Development

CRN所長榊原洋一の「脳と教育」より、乳児期の言語環境が、その後の言語発達に与える影響をまとめたコラムを紹介します。バイリンガルな環境で育てられた子どもの言語発達はどのように進むのでしょうか?

表現ポイント

今日は、「recall」という単語を紹介します。カタカナで「リコール」というと、欠陥商品などの回収が頭に浮かびますね。 「呼び戻す」という意味の「recall」は「回収する」の他に「思い出す」の意味があり、「I don't recall any」で「全く記憶にありません」として使うことができます。

"Perhaps there are white papers like this by the Japanese Prime Minister that are focused on the future, but I don't recall any in recent memory."

「日本の総理大臣によるこのような先を見据えた白書は、あるかもしれないが、最近では私には見た覚えがない。 」

もくじに戻る


第20回 "nothing more than words on paper(絵に描いた餅)"

記事紹介

日本語 【ロシア】 ロシア連邦の乳幼児と保育の現状
英 語 [Russia] Contemporary tendency of infants and childcare in the Russian Federation

ロシアの保育の現状をとりあげています。1991年にソ連が解体してロシア連邦となったあと、保育制度も大きく転換されました。出生率の低下とともに、一時は園児の数も減少しましたが、現在はまた、幼稚園に通わせたいと思う親が増えて、ニーズは高まっているようです。

表現ポイント

日本語のことわざ「絵に描いた餅」は英語でどのように表現されるのでしょう?いろいろな言い方があるかもしれませんが、ここでは"become nothing more than words on paper"と表現されています。"nothing more than"はとても英語的で、強調したいときに便利な表現です!

"As a result, parents in urban areas have to work furiously to find a kindergarten and parents in rural areas face a lack of kindergartens within commuting distance, and the right to childcare is becoming nothing more than words on paper.the then Ministry of Education."

「その結果、都市部の親は園探しに走り回り、農村部の親は通える範囲に園が少なく、保育を受ける権利(保育権)は絵に描いた餅になりつつある。」

もくじに戻る


第19回 "形容詞のthen(その当時の)"

記事紹介

日本語 【いじめの構造】 第1回 いじめの定義と変化
英 語 Anatomy of Child Bullying 1: Definition of Bullying and its Transformation

杉森 伸吉氏(東京学芸大学教授)による連載【いじめの構造】の第1回では、日本のいじめの質や特徴の変化について、年代を追って概観しています。いじめ問題を考えるとき、まず最初に読みたい論文です!

表現ポイント

今回は、少し珍しい「then」の形容詞としての使い方をとりあげます!「then」は一般的に、副詞として「そのとき」や「それから」の意で使われますがここでは「the then Ministry of Education」と「その当時の」という意味で使われています。「at the time」より短く、こなれた印象を与えますね!

"Since there had been frequent incidents of bully-related suicides before Shikagawa's case,the then Ministry of Education, Science, Sports and Culture took preventive measures and officially published the definition of bullying in 1985. "

「この事件の前年にもいじめ自殺が頻発したことをうけて、当時の文部省は、 すでに1985年にいじめを定義し、対策を講じるなどしていました」

もくじに戻る


第18回 "no doubt(まちがいなく)"

記事紹介

日本語 【12月】ロンドンから来た嬉しいメール~幼老複合施設について考える~
英 語 Welcome E-mails from London and Thoughts on Integrated Child-care and Nursing Home Facilities

小林登文庫より、保育園と老人福祉施設を併せた東京郊外の施設を紹介した記事です。元々は、経済的な理由から考えられたこのような複合施設ですが、老人にとっては生き甲斐となり、子どもにとっては心の発達を促すなど、双方にメリットがあるようです。今後、このような施設は増えていくのでしょうか?

表現ポイント

今回は、"no doubt"をとりあげます。直訳すると「疑いが無い」ですが、副詞的に、"certainly"と同じように「まちがいなく」という意味で使うことができます。また、 "No doubt about it!"「まちがいない!」や "I doubt it!"「疑わしいね」などの"doubt"を使った会話表現はとても便利なので、この機会に覚えてみましょう!

"This appears to be a trend that will no doubt continue throughout this century. "

「まさに21世紀のトレンドといえるであろう。」

もくじに戻る


第17回 "Reliable data is not available(信頼できるデータは入手できない)"

記事紹介

日本語 人間関係―生まれもった性的指向を受け入れる
英 語 Relationships - Accepting One's Innate Sexual Orientation 

ホモフィリア(同性愛)というテーマで、いじめや差別、自分を受け入れるための方法について考えていく記事です。ホモフィリアの人々が、実体験や思いを語っています。

表現ポイント

ビジネスでも研究でも、調査はデータを入手することから始まるのではないでしょうか?しかし、必ずしも信頼できるデータが手に入るとは限りません。そんなときは、"Reliable data is not available"と言ってみてはいかがでしょうか?"as"を続けて原因を述べることで、実情をうまく説明してみましょう!

"Reliable data about the population of homosexuals within any given community is not available as these relationships are often kept secret..."

「同性愛関係はしばしば隠されており、・・・いかなる地域社会についても 同性愛者人口に関する信頼できるデータは入手できない」

もくじに戻る


第16回 "catch up and even outperform(追いつき追いこせ)"

記事紹介

日本語 子どもへのまなざし-チャイルドは英、独の祖先が使った語 ~ 赤ちゃんは医学用語で『乳児』-
英 語 The Child in Society

小林登所長の「子ども学事始め」から、1997年の記事を紹介します。「子ども」の捉え方は、日本と欧米でどのように異なるのでしょうか?「日本人は『子ども達』に対して優しいまなざしをもつ」と所長は語ります。

表現ポイント

日本の歴史について、英語で説明したことはありますか?今回は、子ども観の変化について、明治期について取り上げた文章を紹介します。「欧米に追いつき追いこせ」というこの時期の特徴を表した一文は、"catch up and even outperform the Western world"と表現されています。"outperform"という言葉が、当時の日本人の勢いを感じさせますね!

"After the Meiji Restoration, the view of children changed dramatically, with the change in society. This was the era, where the Japanese were trying to catch up and even outperform the Western world, which resulted in the society taking a much more aggressive stance. "

「明治以降の近代化、欧米に追いつき追いこせと積極的にその社会・文化の あり方を取り込むなかで、日本人の伝統的児童観は、大きくゆれ動いたのです。」

もくじに戻る


第15回 "in light of ~(?を踏まえると)"

記事紹介

日本語 いじめ発生の基盤 -共感の心が育たず~感性情報の欠如、欲求不満でいじめ-
英 語 The Foundations of the Emergence of Bullying: The lack of empathy may lead to bullying

小林登所長の「子ども学事始め」からいじめに関する記事を取り上げます。子どもの心と体に働く要因を子ども生態学の立場から解き明かします。いじめをする子どもには、どんな情報が不足しているのでしょうか?

表現ポイント

今回は「in light of ~」を取り上げたいと思います。これは「~踏まえると」という意味で、"in light of my own experience"等、様々に使うことができる言葉です。「light」という言葉が使われている通り、光を当てるようなイメージを持つと、覚えやすいかもしれませんね!!

" "Now, looking at this in light of child ecology, we need to first examine the school situation because this is mainly where bullying occurs."

「これをチャイルド・エコロジーの立場から広く一般的に考えてみましょう。 いじめの発生する場は学校ですから、それをまず考えてみるべきです。」

もくじに戻る


第14回 "Imagine what happened!(どうなったのでしょう!)"

記事紹介

日本語 感性情報の役割―心と体のプログラムの円滑な作動~重要な役果たす『優しさ』―
英 語 The Role of Sensitivity: The smooth interaction of psychological and physical functioning is dependent on affection

小林登所長の「『子ども学』事始め」に1997年に掲載された記事を紹介します。戦後ドイツの孤児院の様子から、子どもたちの体重の増加には、養育者の「優しさ」が重要な役割を果たしていることが分かったといいます。「医学」と「優しさ」を結びつけた「子ども学」ならではの論文です。

表現ポイント

日本語の文章では、疑問文を使って読者の注意を引く手法がよく見られます。こちらの例文「その後の体重増加の曲線は、どうなったのでしょうか。」は、そのまま「what happened」から始めることもできますが、文頭に「imagine」を持ってくることで、より読者の心をつかみ、想像させる効果を与えています!

" Imagine what happened to the weight measurement curve!"

「その後の体重増加の曲線は、どうなったのでしょうか。」

もくじに戻る


第13回 "pick up some tips(コツをつかむ)"

記事紹介

日本語 【脳と教育】第2回 乳児の言葉の学習と文字能力(前編)
英 語 Language Learning and Literacy in Infants (Part 1)

長年、乳児の言語獲得の研究を続けているパトリシア・キュール氏の論文を取り上げながら、乳児の言語獲得の謎を解き明かしていきます。乳児は一体、生後何か月頃から母音を聞き分けるようになるのでしょうか?保護者の関心が非常に高いバイリンガルの言語習得プロセスを脳科学の観点から明らかにしています。

表現ポイント

「コツをつかむ」をここでは英語で「pick up some tips」と表現しています。様々な意味を持つ「tip」ですが、ここでは「ヒント、アドバイス」の意味。テープやCDを聴き続けても「failed」に終わってしまう、という一文は、耳が痛い方もいらっしゃるかもしれませんね...。乳児の言語獲得法からぜひ「pick up some tips」してみてください!

"Adults who want to improve language skills such as English and eagerly listen to tapes and CDs but have failed may want to pick up some tips from infants."

「テープやCDで一生懸命英語などの外国語を聞いても一向に上達しない大人は、乳児からコツを教わりたいと思うかもしれない。」

もくじに戻る


第12回 "the degree of trust(信頼の程度)"

記事紹介

日本語 小児歯科と子ども学
英 語 Pediatric Dentistry and Child Science

「子どもの口の中を見ていると生活が見えてくる」と、小児歯科医の筆者は語ります。心理学者でも、教育学者でもない、小児歯科医の視点から、子どもの世界のこと、子どものためにできることを紹介しています。

表現ポイント

どんな現場でも、必要なのは「信頼」。それは、子どもが相手でも同じことのようです。「信頼の程度」は「the degree of trust」。「depend on」と組み合わせて使うと、ビジネスにも使えそうです。

"During that time, how smoothly treatment is carried out depends on the degree of trust that child places in us."

「この間、いかに治療をスムーズに行うかは、 子どもの私たちに対する信頼の程度によって異なってくる。」

もくじに戻る


第11回 "state policy(国家政策)"

記事紹介

日本語 シンガポールにおける中国系青少年のアイデンティティと国家政策
英 語 The Identity of Young Chinese Singaporeans and State Policy

中国系民族が74%を占めるシンガポールでは、過去には民族色を強調しない国家アイデンティティの創造に力が入れられ、英語教育や工業化が推進されてきました。現在は民族の言語および民族文化を重視する政策が実施されており、中国系青少年のアイデンティティにも変化が見られています。

表現ポイント

国の政策は英語で「state policy」。政治について語ることは難しく感じられるかもしれませんが、日本の政治を語る上でも、次の表現は使えるかもしれません。ちなみに、与党になった日本の自由民主党は「The Liberal Democratic Party」です。

"The state policy on national identity established by the ruling People's Action Party has not been always consistent."

「人民行動党による国家アイデンティティに関する政策は、決して一貫したものであるとはいえなかった。」

もくじに戻る


第10回 "reading the atmosphere(空気を読む)"

記事紹介

日本語 【バイリンガリズムを考える】
第1回 バイカルチュアル(二つの文化に属する)とは?
英 語 Understanding Bilingualism 1: What it Means to Be Bicultural

「バイカルチュアル(二文化に属する)」に育つということは、その人の行動や考え方の選択肢を増やすだけでなく、異文化を結ぶ社会資源としても肯定的に捉えられるものですが、偏見や誤解から、困難な問題を抱えて育つケースも少なくありません。二文化に属する子どもたちが抱える問題を提起し、その意味を明らかにしています。

表現ポイント

日本社会特有の「空気を読む(reading the atmosphere)」という術は、 身につけて「善し」でしょうか、「悪し」でしょうか?「善かれ悪しかれ」は、英語で"for better or worse"と表現されます。自国の文化を説明するときにも使えそうなフレーズですね!

"Regardless of appearances, those who were raised in Japan and currently in the school system generally can, for better or worse, read the atmosphere."

「外見に関わらず、日本で育てられ、現在、学校制度のなかにいる者は、善かれ悪しかれ、概して空気を読める。」

もくじに戻る


第9回 "foster self-respect(自尊心を育てる)"

記事紹介

日本語 カナダ・オンタリオ州における子どもの幼少期について
英 語 The Early Years of Children in Ontario, Canada

脳の発達には、受胎から6歳までの時期が重要であるという研究結果から、各地で就学前教育への関心が高まっています。カナダ・オンタリオ州でも、資金を投じて全日制幼稚園を提供する等、幼少期教育の改革が始められています。

表現ポイント

日本でも、子育ての現場でよく耳にする「自尊心を育てる」。 英語では、"foster self-respect″と表現されます。子育てについて表現する機会があれば、"foster"を使って、伸ばしてあげたい子どもの特徴、能力について話してみましょう!

"The focus on academic skills such as letter and word recognition and number understanding leaves little time to attend to foster self-respect, emotional and social maturation."

「文字や単語の認識や数の理解といった学力の重視によって、自尊心や情緒的・社会的成熟を促す時間は、ほとんど取られていない。」

もくじに戻る


第8回 "electronic media(電子メディア)"

記事紹介

日本語 親子のコミュニケーションを育むメディア環境構築の試み
~『ピッケの冒険』と『親子de物語』の紹介~
英 語 Creating a media environment that nurtures communication between
parent and child - Introducing PeKay's Adventures and Oyako de Monogatari

現在、幼児を取り巻く環境は、様々な電子メディアで溢れています。メディアを「親子の三項関係に入る媒体」と捉え、テクノロジーをうまく活用すれば、親子の対話を促進させる可能性を秘めている...。そのような考えのもと開発された「ピッケの冒険」「親子de物語」という2つのソフトウェアが具体的に紹介されています。

表現ポイント

カタカナが溢れる電子メディア関係の用語ですが、和製英語なのか、実際ネイティブに使われている英語なのか気になりませんか?今回は、そのあたりを皆さんと一緒に確認していきたいと思います!

テレビ→television、あるいはTV
ビデオ→video
テレビゲーム→video game
パソコン→personal computer、あるいはPC
電子メディア→electronic medium(複数形でmedia)
タブレットPC→tablet PC
バーチャルな世界→virtual world
ソフトウェア→software
オンラインコミュニティ→online community

もくじに戻る


第7回 "breast milk(母乳)"

記事紹介

日本語 母親の子育て基盤を作る『母子相互作用』
英 語 Mother-Infant Interaction: Creating the Basis for Child Raising

「母子相互作用」は、心理的・感覚的な絆だけでなく、身体的な関わりにおいても重要な役割を果たしていると説く、所長コラムです。例えば、母乳哺育では、赤ちゃんの吸啜運動が乳頭を刺激して、ホルモンを分泌させ、母乳をわが子の口の中に押し出します。さらに驚くべきことに、赤ちゃんの健康状態に反応して、分泌している母乳の成分までも変化することが最近分かったそうです。 

表現ポイント

驚きの「母子相互作用」が見られる母乳哺育。母乳はbreast milk、母乳哺育はbreastfeedingといいます。breast=胸と、milk=乳、feed=食べ物を与える、という単語を組み合わせた言葉だということが分かります。

「母乳哺育にみられる「母子相互作用」は決して単純ではなく、母乳を飲んでいる赤ちゃんの健康状態に反応して、分泌している母乳の成分までも変化することも明らかになった。」

"The mother-infant interaction that takes place during breastfeeding is hardly simple for we now know that the composition of the excreted breast milk changes in response to the health of the breastfed infant."

もくじに戻る


第6回 "brain science(脳科学)"

記事紹介

日本語 教育のチャイルドケアリング・デザインのため生物学的な考え方を取り入れよう
英 語 Adopting a Biological Approach in the Child-caring Design of Education

よりよい教育の在り方をチャイルドケアリング・デザインするには、人間を生物的存在として捉えて、教育を生物学的に分析する研究も必要になる。子ども学にとっての脳科学の重要性を綴った所長の一稿。 

表現ポイント

京都大学の山中伸弥教授がノーベル医学・生理学賞を受賞するというニュースを聞いて、元気をもらった方も多いのではないでしょうか。今回は、所長コラムから、科学に関するワードをピックアップしてみます。脳科学はbrain science、神経科学はneuroscience、そして認知科学はcognitive scienceといいます。

「生物的存在としての人間は、教える時も、学ぶ時も脳を働かせている。したがって、「人間科学」ばかりでなく、「脳科学」、「神経科学」、さらには「認知科学」などの新しい科学が重要なのである。」

"As biological beings, humans use the brain to both teach and learn, and this means that in addition to human science, new sciences such as brain science, neuroscience and cognitive science, are important."

もくじに戻る


第5回 "Am I expecting too much?(私って欲張りすぎ?)"

記事紹介

日本語 研究も子育ても:女性研究者を支援するための『東大の保育園』
-設置の目的と経緯
英 語 Offering Ways to Blend Study and Child-Rearing: the Purpose and Development of 'Todai Nurseries' in Assisting Female Researchers

優秀な研究者を育てるということと、大学構内に保育園を作ることは一見ミスマッチに見えるかもしれないが、実はそうではない。保育園は、優秀な人材を集め、その能力を最大限に発揮させるための重要なインフラ整備なのである。東大直営の保育園の企画から開設までをつづった貴重な一稿です。

表現ポイント

日本は、まだまだ女性が「仕事か子どもか」と二者択一で迷う局面が多い社会です。海外ではどうでしょうか?ぜひ下記の表現を覚えて、海外の方との意見交換に使ってみてください!

「子どもは産みたいし育てたい。でも、それと同時に、自分の好きな研究をやるのは欲張り過ぎで、我儘なのではないか」

"I want to raise my child and continue my research. Am I expecting too much? Or just being greedy or selfish?"

もくじに戻る


第4回 "declining birthrate(少子化)"

記事紹介

日本語 社会の少子化と高齢化を考える
英 語 On the Declining Birthrate and Demographic Aging

「なぜ20世紀後半に入って、人口増加速度が低減しはじめたのか」という問いを、CRN所長が生物学、経済学、社会学、発達心理学の説明をまじえながら考察しています。所長の提案は、「女性が子育ても仕事もできるように、社会そのものをチャイルドケアリング・デザインしよう」というものです。

表現ポイント

少子化、高齢化を英語でどのように言うかご存知ですか?日本の問題について、海外の方とディスカッションできるようにぜひ覚えておきたい単語ですね。少子化は、出生率を意味する"birthrate"に、減るという意味の"declining"をつけて"declining birthrate"、高齢化は"demographic aging"です。

「豊かな社会では、どうやら社会の『少子化』と『高齢化』は平行するもののようである。」

"In affluent countries, a decline in the birthrate seems to occur in parallel with demographic aging."

もくじに戻る


第3回 "fasten buttons(ボタンをはめる)"

記事紹介

日本語 日本のしつけ―子どもに親の価値観を伝える場
英 語 Child Discipline in Japan: an Important Part of Parenting Where Parents Pass on Their Values to Their Children

日本のしつけについて、その語源から意味をひもとき、子どもに寄り添う「しつけ」とはどのようなものか、また韓国や中国との比較を通して、しつけスタイルが子どもの学力にどのように影響するかを明らかにしています。  

表現ポイント

日常の生活に使う用語は、意外と英語ではどのように表現するのかご存じないのではないでしょうか。今回は、"ボタンをはめる(fasten buttons)"、"チャックを締める(zip)"を英語で学んでみましょう!なお、"zip your lip"で「口をつぐむ」という意味になります。日本語の「お口にチャック」と同じように使うんですね。

「ボタンはめ、チャック締めなどは手先が器用にならないと無理かもしれません。」

"Some children may have difficulty fastening buttons, zipping up and down their jackets, and so on until they develop control over fine motor movements."

もくじに戻る


第2回 "bridge the differences(橋渡しをする)"

記事紹介

日本語 過ぎし日々の日本の子どもたちとの思い出
~アメリカ人教師が出会った戦後の子どもたち~
英 語 Remembering Japanese Children from Days Gone By

筆者が1950年から53年にかけて日本に滞在したときに東京で出会った家族や子どもたちの情景を、アメリカ人の視点から描いています。当時の貴重な写真は、一見の価値ありです!

表現ポイント

海外の方と交流するとき、人は多かれ少なかれ文化や価値観の違いを意識するのではないでしょうか。同時に、何かが通じ合ったとき、「橋がかかった」と実感することも、多いものです。"bridge the differences"で「橋渡しをする」という意味になります。

「異なる文化を生きてきた人々の間に最初に橋を架けて、受容し合うこと、理解し合うことを教え、友情と愛に導いてくれるのは、多くの場合子どもである。」

"It is often the children who bridge our differences first and lead to tolerance or understanding, friendship and love between peoples from different ways of living."

もくじに戻る


第1回 "say a prayer(祈りをささげる)"

記事紹介

日本語 【所長ブログ】今年の3月11日に考えたこと、
発達心理学会とアメリカの「トモダチ作戦」
英 語 Thoughts on March 11, the Society of Developmental Psychology, U.S. Operation Tomodachi

3月11日に参加した発達心理学会の様子と、その日に目にした報道番組の「トモダチ作戦」について、感じたことを述べています。アメリカ人の迅速な対応や技術力、また日本人に対する温かい心に触れている記事です。

表現ポイント

東日本大震災のあと、海外から多くの励ましや祈りのメッセージが届きました。「Pray for Japan」という表現も、記憶に新しいでしょう。今回取り上げる表現は、多くの人が3月11日以降にしたであろう、祈りに関するものです。"say a prayer"で、「祈りをささげる」という意味になります。

「東日本大震災で亡くなられた沢山の方々、被災した方々、そして原発事故で住んでいた村や町から離れて生活せざるを得ない方々に思いをはせ、新幹線の中で目を閉じ静かに祈った。」

"In the train, I closed my eyes and quietly said a prayer for the many victims of the Great East Japan Earthquake and those living near the nuclear reactor who were forced to evacuate."

もくじに戻る

TwitterFacebook

インクルーシブ教育

社会情動的スキル

遊び

メディア

発達障害とは?

アジアこども学

研究活動

所長ブログ

Dr.榊原洋一の部屋

小林登文庫

PAGE TOP