国立民族学博物館で教授をされている信田敏宏さんが、自分のお子さんがダウン症で生まれ、10年間育てられた経験を、奥様の感想と一緒にまとめられたのが「『ホーホー』の詩ができるまで」(出窓社)である。本書からはご両親の優しいまなざしが感じられる。そのお子さんが小学校4年生のときに作ったのが「ホーホー」の詩なのである。
簡単な詩である。しかし、その中に心がこもっていることは、どなたも理解されよう。NHKの福祉番組「ハートネットTV」に取り上げられたのも、うなずける。
本書をぜひ多くの方に読んでいただきたいと、CRNでも取り上げさせていただくことにした。本書を読んで、ぜひ感想など、教えていただきたい。
私がアメリカで勉強していた1950年代に、その昔は蒙古症と呼ばれたダウン症が、21番目の染色体が1本余計にあることが原因であると明らかになった。それは先天異常を中心とする新しい小児科学の始まりとなる大きな出来事だったので、今も印象的なこととして覚えている。
「ホーホー」の詩は、短いので、まず紹介しよう。
「ホーホー」 ホーホーとなきます。 パサパサととびます。 くらいところにいます。 さがしてみてね。 きょうのよる まっています。 |
簡単な詩である。しかし、その中に心がこもっていることは、どなたも理解されよう。NHKの福祉番組「ハートネットTV」に取り上げられたのも、うなずける。
本書をぜひ多くの方に読んでいただきたいと、CRNでも取り上げさせていただくことにした。本書を読んで、ぜひ感想など、教えていただきたい。